■ やまさき ■
「やまさきそば(特小)」
350円
価格の満足度:★★★★★
麺の満足度 :★★★★☆
ダシの満足度:★★★★★
総合 :★★★★☆
週末の土曜や日曜が定休日でおまけに夜も営業していないそば屋さんは、市街地から少し離れた場所にあるお店に多く、特に土・日・祝日がお休みだと平日の昼間に、仕事で近くに行ったついでのお昼か、休暇を利用して足を運ぶしかないのですが、この「やまさき」もそんなお店の一つです。
午後から休みを取ってお昼時の事務所を飛び出し、いつものお昼休みのように国道58号線を北へ歩いて向かいます。しかしきょうは、58号線沿いでこれまで『昼休み往復』の最遠地点だった「ルビー」を通り過ぎてさらに北上です。もう昼休みには戻れないだろうと時計を見ながら、午後から休みという事実を実感して歩き続け、浦添市との市界にある陸橋と安謝新港への交差点を見ながら、細い路地の近道へ入っていつかの休みに訪れた「亀そば」への道を辿ります。
予定どおり「やまさき」の前への道に抜けると、そばの幟が立った「やまさき」のお店はすごそこに。ドアを開けて店内へ・・・ドアのガラスに視線をやりながら、取っ手を握ろうとしたその時、黄緑色の小さな貼り紙がガラスの向こうにあり、きょうは麺が終わったので閉店という意味の文章が書かれているではありませんか。
『!!』
ドアを開けて、ちょうどカウンターの向こうにいたおかあさんに「もう閉店なんですか!?」と尋ねると、
「ごめんなさい~、おそばがなくなっちゃって、持って来てくれるように電話したんですけど、少し時間がかかるって・・」
「どれくらいかかりそうですか?」
「さっき電話したんだけど、もう少しかかると思います。」
・・とても残念そうな顔をしていた私を見て、申し訳ないと思ったおかあさん、
「小さいそばだったら、少しだけ麺があるからできますけど・・・。」
「あ、それでいいですよ。」
こんなやりとりの末に無理をして作ってくれたのが、メニューにある「そば(小)」よりもっと麺が少ない仮称『特小』のそば。厨房でガサゴソと準備をしている間店内を見廻すと、やちむんの「まかい」やコーヒーカップが並んだ棚があったり、季節柄ひな人形が並んでいたりと、なかなかいい雰囲気のお店です。どうして週末に営業してくれないのかなぁ・・・と思っているところに、そばが登場しました。確かにまかいは小さいのですが、これなら他店の「半そば」以上はありそうです。
まずダシをすすると独特の懐かしい風味です。聞けばダシはトンコツ+鶏+コンブだそうで、それで深みのある味が出るのでしょうか。ミリンも少し入って「おふくろの味」といった感じです。もちろんコクもありながらスッと切れて、いいですね。
トッピングは独特の調理方法なのか、煮込んで硬くなりがちなロース肉が、ジュワッとするほどジューシーな柔らかさに仕上がった独特のもので、味もダシとよく合っています。
配達待ちの麺は平角麺というよりもやや幅が狭い平麺と呼んだ方が良さそうな感じで、宮城製麺所かサン食品あたりのものでしょうか(完璧な推測ですからアテになりません)、シコシコしたコシがあってかなり縮れている感じの麺はいい感じです。
おかあさん、量が少ないのをしきりに恐縮していましたので、「他の店の小サイズと同じくらいですよ」と言うと、「それよりも少ないでしょう、半そばくらいですよ」とのことで、本来の「やまさきそば(小)」は400円なのですが、350円でいいとのことでしたので、お言葉に甘えさせていただきました。
総合は、ダシのおいしさとバランスの良さ、それから、おかあさんの恐縮が伝わって来る心遣いに★4つです。
所在地:那覇市曙2丁目
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2008年2月29日金曜日
那覇市・やまさき・やまさきそば
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