■ きょうから食堂 ■
「軟骨ソーキそば」
600円
価格の満足度:★★★★☆
麺の満足度 :★★★☆☆
ダシの満足度:★★☆☆☆
総合 :★★★☆☆
1月の週末、「あじゃず」を目指して国道58号線を北上してゆく時に、内閣府沖縄総合事務局のあるビルの前に「沖縄そば」の幟が立っているのを発見し、何だかミスマッチ感覚に陥りながらも非常に興味を覚えていたものの、その後しばらく存在が記憶から抜けてしまっていたのですが、先週末に安謝方面への道すがら幟を再発見して思い出し、昼休みに足を伸ばしてみました。
泊港のフェリーターミナルとして作られた「とまりん」に、「かりゆしアーバンリゾートホテル」(売却交渉中とか)とともにテナントとして那覇防衛施設局が入居してますが、「とまりん」の向かいのビルにも同じく政府機関と商業施設が同居しているのです。建物の入口にかけられた、大きな木製看板の「内閣府 沖縄総合事務局」というモノモノしい文字の傍らに、「日替わり定食」「沖縄そば」というカラフルな幟が立つ光景は、ある意味では感動的ですよ(^^;
その幟に背中を押されるように、部外者は入りにくそうな看板の横を通り抜けて入館するとありました、食堂が。その名は「きょうから食堂」。
ハテ、今日から食堂・・・?屋号の由来を絶対に尋ねてみようと決めてお店に入ると、なかなかの活況です。オフィスビルに同居しているだけでこれほどお昼にお客さんが集まるんだなと改めて感心。国道を隔てた前島3丁目の社交街の場末感とは、まるで別世界です。まだ新しいお店のようで、「祝開店」と書かれた札の立った観葉植物の鉢があったり、壁にかけられたメニューの木札の色がまだ白木の色だったりで、フレッシュな感じがします。
お客さんが多かったものの、一番角の4人掛けテーブルが空いていたので陣取り、「軟骨ソーキそば」を注文したところで、2人連れのお客さんがやってきて、空きテーブルを物色していたので、テーブルを譲って窓際のカウンター席へ。このカウンターも何となく日曜大工で作ったような素朴感です。
混雑していたので待たされるかと思ったまですが、数分で「軟骨ソーキそば」が運ばれてきました。さて・・・とダシの味を確かめたところで、漂ってきたのは「コンソメ」のような鶏さん系の油脂の香り。何度も書きますが(^^;私はこの香りはどうしても苦手で、チキンラーメンやカップ麺は決して食べようと思わない理由の一つが、この香りです。
トンコツ+鶏ガラがベースの味だと感じるものの、バランスが取れていない印象を受けました。もやしベースの野菜炒めが乗っていたので、その影響でダシの味や香りが変わっているかもしれません。
一方、トッピングの軟骨ソーキは秀逸です。軟骨がトロトロのほとんどゼラチン状態で透明感を持つほどに煮込まれて、しかも結構な量が乗っています。「本ソーキそば」よりも「軟骨ソーキそば」の方が一般的には安いので、600円というお値段は軟骨ソーキそばとしては決して安くはないと最初は思ったのですが、このトッピングを見ればリーズナブルでしょう。
麺はポピュラーな平角麺で少し縮れてコシとツルツル感もありますが、モソモソ感もちょっとあって標準的なところでしょうか。そのかわり量は多めです。もう少しいい香りのダシとのコンビならうれしかったんですが・・・。
ダシの嗜好がちょっと合わないのですが、トッピングに敬意を表して総合は★3つです。
さて、支払いで厨房横のカウンターに行き、「どうして『きょうから食堂』って名前なんでしょうか」と、女性の店員さんに尋ねると、奥にいた若い男性に質問をそのまま「どうして『きょうから食堂』なんですか~って。」と伝えてくれました。オーナーらしきその男性はカウンターのところまで出て来ると、「娘の名前が『きょうか』っていうんです(^^)」とのお返事。
あ、なるほど。それとはわからないように愛娘の名前を折り込んだ屋号なんですね。
さて、お店を出てビルの裏口にも看板が出ているのを確認し、表玄関に戻ろうとする時、お店の内窓のガラス面に小さなポスターのような紙が貼られていたので近くで見ると、このお店を紹介した雑誌記事のページが貼られていたのでした。
きょうかちゃんのお父さんは「信ちゃん」で、実は元ボクシング日本チャンピオンなんだそうです。ボクシングには興味がないのでよく知りませんが、知る人ぞ知る・・という方なのでしょう。
2013/4/1追記:近くを通る機会がありましたが、閉店したようです。
所在地:那覇市前島2丁目
Translate
2008年3月6日木曜日
【閉店】那覇市・きょうから食堂・軟骨ソーキそば
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿