Translate

2010年11月24日水曜日

【閉店】 福岡市・RYUKYU NOODLE・沖縄そば

2018/1/19追記:福岡市内で、自家製生麺の沖縄そばで頑張っていたお店ですが、福岡市科学館に行った折に確認すると、お店はなくなっていました。

福岡市・RYUKYU NOODLE・沖縄そば■ RYUKYU NOODLE ■
 「沖縄そば」
 500円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★★
 ダシの満足度:★☆☆☆☆
 総合    :★★★☆☆

 仕事の関係で福岡市内に住むようになった2009年の夏、たまたまバスで通りかかった六本松の旧・九州大学キャンパス近くに「沖縄そば ソーキそば」の看板を掲げたお店に目が反応。その後さらに『自家製生麺沖縄そば』の文字がある看板も発見し、もういけません。以来ずっと気にしていたのですが、仕事の忙しさに流され気がつけば忘却の彼方。ところが、何のはずみか記憶の表に突然浮上したら気になってたまらず、ついに仕事帰りに遠回りして立ち寄りました。

 事前リサーチで、営業時間が夕方18時からとわかり、初冬の早い夕暮れで日がとっぷり暮れた18時30分を過ぎてお店の向かいにたどりつくと、あれ?まだ看板は真っ暗。もしや定休日??と思いながら横断歩道を渡ろうと信号待ちをしている時に、目の前で看板照明がスイッチ・オン!定休日ではないようで一安心です。

福岡市・RYUKYU NOODLE・外観 歩道に立っている看板には『沖縄角打』とあって、まあ『角打』という概念は沖縄の居酒屋さんにはありませんから、福岡方式なのだろうな~と想像しつつ、開け放たれたままのドアから店内を覗き込みました。「やってますか?」と尋ねると「あ、いいですよ」と返事をしてくれたのが若い男性。カウンターのみ8席のこじんまりとした店内にはこの男性が一人だけで、「そばが食べたいので」と切り出すと、申訳なそさうに「きょうは沖縄そばしか出せないんですけど・・」との由。

 理由を尋ねる前に、『自家製ソーキの煮込みがまだ足らず、出せる状態ではないから』とその男性は話してくれました。結構、味にこだわって出しているようです。どうやらその男性がオーナーと見たので尋ねれば、やはりオーナーでした。雰囲気から察して、沖縄出身かと尋ねるまでもなく沖縄の方とわかりましたが、聞けば恩納村のご出身で、福岡は「まだ」6年なのでよくわからないとのこと。

 しばしそば談義をしているうち、福岡では沖縄そば本来の薄味系だと、お客さんから「味がしない」「物足りない」という声が多いので、やむなく味を濃くしているというお話が。確かにトンコツこってり系博多ラーメンで、しかも最近の傾向は味がはっきりしているものが多いので、そう言われるでしょうね~・・・。

 上品な薄味の、沖縄すばのダシを思い出したのでした。

 麺は自家製生麺との触れ込み、冷蔵庫から取り出した麺の外観は確かに生麺のそれ。これは期待できそうです。ただ、三枚肉は福岡では調達できないのでしょう、出来上がった沖縄そばにトッピングは、バラ肉の厚切り2片と当地のすり身天ぷらの薄切り。

福岡市・RYUKYU NOODLE・店内 さっそくダシを一口・・『塩からっ!(>_<)』 うむむ、ダシそのものは豚肉と鶏ガラを使っているらしいのですが、塩味があまりにキツ過ぎます。いかに「物足りない」と言われても、これはちょっと・・・。せめてミリンか泡盛を入れてもう少し煮立ててくれれば・・と思うのでした。つられてバラ肉の味付けも、塩辛さが浮き出てこれだけでグラスの水をつい飲みたくなりました。

 それに比べて、麺は「おぉっ!」の素晴らしい出来栄え。生麺というだけでコシの粘りがあまりない麺もあるのですが、この麺はしっかりコシも粘りもあって、麺については最高の出来でしょう。ダシとの相性がもったいない!この麺はカツオとあっさりトンコツ系を合わせたような上品なダシでぜひ味わいたいもの。

 もう一つ特筆すべきはお値段。自家製手打ち麺の500円は驚くべき安さ。確かに麺の量は少なめで沖縄の盛りがいいお店の『半そば』くらいですが、沖縄といえども自家製の手打ち麺なら価格設定は高めになります。ダシとトッピングの塩辛さでのマイナスは大きいですが、これをクリアできれば非常にレベルが高い沖縄そばです。

 ただ、量が少なめで物足りないという皆さん、いかに福岡の地とはいえ、この沖縄そばには『替え玉』はないようです。

所在地:福岡市中央区六本松3丁目
定休日:日曜日
営業時間:18:00~翌日 3:00
電話:092-715-6082

0 件のコメント: