「二見そば」
720円
価格の満足度 ★★★★☆
麺の満足度 ★★★☆☆
ダシの満足度 ★★★☆☆
総合 ★★★☆☆
名護市大北の『丸隆そば』を後にして、58号線の元・丸隆そばがあった世冨慶交差点を左折すると、名護市辺野古へ向けて沖縄本島を横断した後、東海岸の幹線道路として南部をグルリと経由して那覇市の旭橋まで続く国道329号線の始まりです。辺野古は、言うまでもなく普天間基地の移転先候補地になっている、かの辺野古。
移転候補地の米軍キャンプ・シュワプのすぐ北側には、リゾートホテルのカヌチャベイ・ホテルがあります。数年前にこのカヌチャベイ・ホテルを訪問した折、すでに辺野古は移設候補地になっていたので、ホテル従業員の方に、毎日ホテルの真上を米軍機が轟音立てて飛ぶかもしれないことをどう感じているか、それとなく尋ねたことがあるのですが、「静かな方がいいんですけどね」と、あまり多くを語らなかったのが、強く印象に残っています。
駐車場に車を入れて、改めて見回せば民家というより民芸居酒屋風ですが、看板には沖縄そば・ソーキそば専門店と書かれていて、なかなか本格的。しかし、国道とはいえたまにしか車が通らない山間ゆえ静まり返ったお店に、先客らしい車もなく、折から冷たい時雨が降り始めては、ほんとに営業しているの?と、少々心細さを感じます。
さて『二見そば』。北部・名護でポピュラーな平麺ではなく角麺だったのは予想外でしたが、食してみるとごく普通の麺という感じ。私の好みとしてはもう少しゆで方を短めにという気はしますが、ポピュラーなゆで麺タイプですから、これくらいは普通なのかも。今回は那覇で生麺タイプを2軒回ったので、普通のゆで麺が柔らかめに感じるのかもしれません。麺は普通の★3つでしょうか。
お店の看板によれば「麺は地元が愛する名護そば使用!!」だそうで、帰宅してから調べるてみると、名護市の三角屋製麺所が製造している麺に「名護そば」の商標が使われていました。普通の角麺と平麺両方を発売しているようで、学校給食にも使われているのだとか(沖縄生麺協同組合のサイトによる)。
食後、東海岸沿いをしばらく走ると、かの辺野古の基地前。座り込みの人々は100人ほど。演説の声が響くゲート前ではその人々と向き合うように、金網フェンスの内側で人垣のバリケードを作っている、白い防寒服を着た警備員の姿があり、国道はその間を通っています。冷たい風の中、海上にはボーリング調査の機材らしい高い鉄柱のような物体が見え、小型の舟が多数浮かぶすぐ近くには、海上保安庁の巡視船が何隻か停泊していました。
参考までに。普天間基地県内移設反対を“沖縄県民の総意”と捉えてよいか、以下のデータで判断できるでしょうか・・・。
1) 2014年12月衆議院で、基地県内移設反対を訴えて当選した沖縄1~4区の候補者の得票数計 304,053票は、同年12月1日時点での沖縄県の選挙人名簿登録者数1,113,178名の27.3%。(沖縄県選挙管理委員会が2015年1月現在公表している資料 http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/senkan_i/event/syugi26/syugi26.html による)。
2) 知事選で県内移設反対を掲げて当選した現知事と、県内移設反対的な立場で落選した候補者の得票数を合計すると、360,820+7,821=368,641票。これは、同年11月26日時点での選挙人名簿登録者数1,108,269名の33.2%(同じく沖縄県選挙管理委員会資料 http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/senkan_i/event/tijisen/h26tijisen.html による)。
自分たちで策定した政策は無謬と確信して、決定したことは粛々と進める“上から東京目線”の霞ヶ関パラダイムへの抗議という意味での意思表示かもしれないなと思いつつ、申し訳ないような気持ちで、対峙する座り込みの人々と警備隊の間を通って、国道を南下しました。
所在地:名護市二見241-31
電話:0980-55-8315
営業時間:平日 11:00~17:00、土・日・祝 11:00~18:00
定休日:木曜
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