「ソーキそば」
580円
価格の満足度 ★★★★★
麺の満足度 ★★★☆☆
ダシの満足度 ★★★★☆
総合 ★★★☆☆
「ソーキそば」発祥のお店がどこなのかについては、二つの説があります。『我部祖河食堂』か、あるいは『我那覇そば』改め『丸隆そば』か。名護の両店とも元祖を謳っていますが、今となってはどちらとも判断はつきません。いずれにしても歴史あるメニューにプライドを持ち大切にしている『丸隆そば』は、名護市街地の南端国道58号線沿いに遠くから目立つ大きな看板で、この屋号を見たという記憶を持つ方が多いことでしょう。2015年2月現在でも、グーグルマップのストリートビューでは、まだこの地点に『丸隆そば』の看板を見ることができます(2010年12月の撮影時期になっています)。
城交差点から県道71号線へ折れ、しばらく進んだ県立北部病院のあたりで路地に入って停車し、カーナビ検索をかけたのですが、少し北上した名護商工高校の向かいが目標地点だったので、ほんの数分後には広い空き地のような、お店の駐車場に到着しました。時刻は11時半を少し過ぎたくらい。お昼時も近いとあって何台も車が停まっていましたが「わ」ナンバーは見当たらず、皆さん地元の方のようです。移転前の58号線沿いにお店があった当時なら、お昼時にはきっと「わ」ナンバーがズラリと並んでいたことでしょう。
メニューには誇らしげに「元祖 ソーキそば」と書かれています。元祖に敬意を表して、もちろん注文は『ソーキそば』。元祖の称号を冠して、どのようなそばが登場するか楽しみですが、地元民御用達のそば家の常として、セットメニューらしき品を食べている人たちが多いようです。
数分後、その元祖ソーキそばは運ばれて来ました。標準的なサイズのソーキが4個乗り、軟骨ソーキか本ソーキか判然としないながらも、骨を乗せる空の小皿が添えられていて、本ソーキということなのでしょうか。まずはダシを啜ります。老舗ゆえ『上江洲そば』的に濃厚なダシの味わいを予想していたところ、意外にもさっぱり・あっさりした味わいで、いささか拍子抜け。しかしながら、メーカー製のよくできた濃縮ダシとは違った味の深みは感じられました。★4つ。
観光客が多い58号線沿いの、しかもかなり目立ってわかりやすい場所から、なかなかわかりにくいこの地にあえて移転した背景には、沖縄を観光地と捉えて消費する客をターゲットに収益を目指すよりは、名護の人々の暮らしの中に根付いて地元の人たちとともにありたい、というお店の思いが根底に強くあるのでは、という気がしてなりませんでした。その心意気に賛成!
所在地:名護市大北1丁目10-25
電話:0980-53-6866
営業時間:11:00~17:00
定休日:無休
お店のサイト:http://marutaka-soba.jimdo.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントをいただき、ありがとうございます。コメントへのお返事はできないことが多いので、ご容赦ください。