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2017年1月25日水曜日

那覇市・すぅーじぃーぎぃー・本ソーキそば(中)

那覇市・すぅーぎぃーじぃーの本ソーキそば(中) ■ すぅーじぃーぎぃー ■

 「本ソーキそば(中)」
 700円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★★★
 ダシの満足度:★★★★☆
 総合    :★★★★☆

 GoogleMapでは、那覇の泊方面にも新しいそば家のピンが立っていました。那覇市 すぅーぎぃーじぃーの玄関付近の外観『ボロジノ食堂』が以前あった場所に近い泊一丁目、これはぜひ訪問しなくては・・と、『EIBUN』を後にして久茂地川沿いを北上し、新都心の高台の下にある崇元寺趾を目指しました。お店はその崇元寺趾の裏手の住宅街にあるはず・・と、記憶した地図のあたりから大通りを路地へ入ると、見えてきました、そば幟。

 時刻は14時50分を過ぎていますが、外の看板には営業時間が15時までとあるので、「間に合った!」と喜んだのも束の間、玄関に続く通路入り口には「支度中」の看板が立てられています。それでもダメ元と思いドアを開けて「こんにちは!」と声をかければ奥から人影が。「もう終わりですか?」と尋ねると、奥の厨房の方とアイコンタクトをとった様子で、「そばならできますよ。」とうれしいお返事です。

すぅーぎぃーじぃー・テーブル上のメニュー ホッとして民家そのままの玄関を上がり引き戸を開くと、そこは床の間がある座敷で、窓際に座卓が並んでいました。脚を下ろせるように掘られている座卓に座り見回すとメニューが置かれていないので、窓際の別の座卓のメニューを眺めているところに、お冷とメニューを持ってオーナー夫人らしき方が注文を取りに来てくれました。メニューのうちそばは、本ソーキそばと三枚肉そばのみ。ご飯ものにジューシーとハラミ丼があるほか、一日限定10食のマグロ漬け丼があるようですが、そばならできますという条件のうえ、お目当てはもちろんそばですから『本ソーキそば(中)』を注文しました。なお、このお店の麺は自家製麺で自信作らしく、『麺とお出汁を最強に楽しみたいお客様には、素そばご用意しております!』との由、トッピングの肉なしのそばもあるそうです。

すぅーぎぃーじぃーは古民家ではなく、一般の民家を利用したお店 数分もせず出てきた『本ソーキそば』は、どこか上品な雰囲気が漂います。まずダシは限りなく澄んでいてしかも醤油の色はかなり薄く、さながら塩ラーメン風。それに刻みネギは葉の部分と茎の白い部分を別々に刻んで仕立て、針ショウガをトッピングし、本ソーキには炙りが効かせてあるようです。トラッドな本ソーキそばとは見た目から違いがわすります。まずダシを口に運ぶと、実にあっさりで、鶏ガラとカツオの合わせになるのでしょうか。ただ、いささか塩分が控えめ過ぎるきらいがあるようです。味が濃い方に偏ることが多い最近の傾向とは真逆のタイプで、物足りなさを感じる向きもありそうです。変わっているのは、途中の味変用に練りワサビが添えられていること。ダシに解くことでワサビの香りも楽しみながら食べる趣向だそうです。上品で控えめすぎてダシは★4つ。

すぅーぎぃーじぃーは、そば営業終了後の15時からは三線教室になります ここの特筆すべき特徴は、やはり麺でしょう。生麺タイプで縮れが少し入りツルツルしながら粘り腰のあるタイプ、これは大好きです。麺は文句なしで満点★5つです。刻みネギの食感もシャキシャキ感が生きていて、なかなかいいです。課題は本ソーキ。骨離れが悪く、箸だけではどうも食べにくく、摘むことが必要になってしまいました。しかし炙りが効いた味はいい感じでした。お値段は、この時節としては標準的でしょうか。全体としては★4つですが、完成度は★5つに近いかもしれません。麺はとにかく最高レベルです。

 帰り際に、二人の女性がやってきて、「あれ?まだお客さん??」と思いきや、三線をケースから取り出して爪弾き始めました。何でも15時からは三線教室を開いているそうで、床の間の上には「野村流師範」の免許状が額入りで掲げられていました。なるほど!お店を一旦出てから思い出し、気になっていた屋号の意味を尋ねると「崇元寺です」と即答(^^;。ウチナーの言葉の母音変化ルールを思い起こせば、あ、確かにそうですね!そうげんじ→すうぎんじぃ→すぅぎぃじぃ でした。

所在地:那覇市泊1丁目8-15
定休日:火曜(不定休あり)
営業時間:11:30~15:00
電話:098-863-8553

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