■ てんさぐ ■
「沖縄そば(大)」
550円
価格の満足度 ★★★☆☆
麺の満足度 ★★★☆☆
ダシの満足度 ★★★☆☆
総合 ★★★☆☆
モノレール儀保駅から少し首里方面へ上った、首里当蔵方面へ抜ける路地の角にある『郷土料理』を謳った食堂です。首里駅から首里城の間にあるのは明らかに観光客をターゲットにする食堂やそば屋さんになりますが、儀保駅から首里を目指す観光客はごく少数のはずなので、観光客もターゲットに想定しつつ、店構えからは地元の食堂のような雰囲気が漂ってくる普通の?お店です。
こちら少数派としては、お昼前後に首里城付近を散策した後にはいつもそうするように、観光地価格でしかもお昼時には混雑する首里城周辺のお店を避けるべくのんびり散歩しながら、大戦後に一気に増えた沖縄そば屋のルーツ的存在だった『さくら屋』跡(建物はまだ残っているが、敷地は契約車用の『さくら屋駐車場』)に黙礼しつつ儀保駅へ抜けて一服を考えていたところ、モノレールが通る大通りへの急坂を登った先の角に、そば幟がはためいているのを見たからには無視できません。
こんなところにそば家があったっけ??と思いながら坂を上りきってみると、そば幟には○に“亀”が染め抜かれており(といっても、最近急成長中の丸亀製麺所のうどんではないのです(^^;)、看板には『郷土料理 てんさぐ』の文字。「はは~ん、これはきっと亀浜製麺所の麺でそばを出しているに違いない。」私個人の好みとしては、亀浜の麺を使うそばには魅力をほとんど感じないのですが、せっかくのローラー作戦、那覇市内で見つけたら手当たり次第に入るのを旨としてきたからには、やはり立ち寄らないわけにはまいりません。
お昼少し前の時間帯でしたが、女将さんが一人店内のTVに見入っており、先客はどなたもいません。ほんとに皆さんTVが好きだなあと感心するのですが、誰もいない店内にやや大きめの音量で報道以外の番組が流れているのは、個人的には耳障りだと思うばかりですが、幸いニュースだったので一安心。メニューの中心は定食と単品の沖縄料理中心ですが、そばメニューには『沖縄そば』『ソーキそば』『野菜そば』があります。ずっとソーキ系ばかりだったので、三枚肉も味わいたくなり『沖縄そば』を注文しました。
宿泊先から松山~美栄橋~安里~大道~松川~首里金城~首里城~円覚寺~首里当蔵~儀保と歩き続けて汗をかき、喉が渇いているので冷たい水を期待したところで、女将さんは急須に湯のみを出して準備を始めました。せっかくのご好意を無にしては申し訳ないので、「水もいいですか」と、沖縄では定番の逆さま28リットル水タンクから温水と冷水が出てくる蛇口のついたサーバーの冷水をコップに。のどごしが気持ちいい冷水は、さすが3月末でも少し歩くと蒸し暑さを感じる沖縄ならでは。
セルフサービスの冷水をもう一杯汲みにいったところで、厨房に視線を向けると、ちょうど冷蔵庫から冷蔵されていた袋入りの麺を取り出していたところでした。それが幟を提供している亀浜製麺所の麺なのでしょう、黄色が少し濃い感じがします。しばらくして運ばれた沖縄そばの麺は、やはりいくぶん細めの平角麺で亀浜製麺所の標準的なものでした。もちろんゆで麺ですが、柔らかすぎることはなくツルツルっとコシもしっかりしており、さすが一般には人気の亀浜麺。
一口すすったダシは昨今の完成度が高い濃縮タイプのようで、甘ったるさが残ることがない反面これといった個性もない無難なところで標準の★3つ。トッピングの三枚肉も既製品のようですが、既製品といえども実にいい味を作り出せるのが最近の傾向。沖縄そばを提供するお店があちこちにできるはずです。残念ながら紅ショウガが最初からトッピングされていましたが、いつもながらすぐに取り除きたいところ小皿もないので、最初に一口で食べてしまってからおもむろに麺にとりかかった次第で、全体としては標準的な★3つのレベルでした。
観光客を意識してか、テーブル上には小さくて可愛いシーサーが鎮座していましたが、どちらかといえば、昼から『てぃんさぐ定食』を肴にオリオンビールを楽しみたくなるお店です。飲んでも儀保駅まで100メートル下るだけで、モノレールが利用できます。
所在地:那覇市首里赤平町2丁目1-2
電話:098-886-9261
営業時間:11:30~20:00
定休日:月曜
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2013年3月30日土曜日
那覇市・てんさぐ・沖縄そば
投稿者 Village-Organizer 時刻: 11:55
ラベル: 那覇市首里赤平町2丁目
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