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2007年2月13日火曜日

【閉店】沖縄そば博物館10番・うるくそば・やわらかモツすば

■ 券売機ボタン10番 ■
  うるくそば
 「やわらかモツすば」
  650円

 価格の満足度 ★★★☆☆
 ダシの満足度 ★★★★☆
 麺の満足度  ★★★★☆
 総合     ★★★☆☆

 「うるくそば」の3巡目は、沖縄で言う「中身」=豚モツをベースにしたトッピングの「やわらかモツすば」です。

 「中身」とは「モツ」というよりも「ホルモン」と言った方がいいかもしれませんが、独特の臭みを抜いた素材をベースに、刻みシイタケと(ホルモン料理に相性がいいのはコンニャクというわけで)ツキコンニャクをあしらって味付けしたものが載り、刻み青ネギもたっぷりと。

 それでも最初にあの臭みが鼻について、これは好みが分かれるところでしょうか。その臭み対策ということでしょう、「うるくそば」ではオプションではなくデフォルトで添えられるフーチバのみならず、おろしショウガも添えられています。小皿の左手前に見える黄色い小山がそうです。

 おろしショウガを少しモツに絡ませて麺をすすると、臭みは全く気にならずなかなかです。ただショウガの量が過ぎると、ショウガ味のダシと麺になってしまい、味と香りのバランスが崩れるので要注意。そう言ってるわりに、島トウガラシを泡盛漬けにした香辛料(辛い泡盛をかける感じ)「コーレーグス」を使った時のアルコール刺激臭は全く気にならないんだから、一貫性がないか(^^;。

 「うるくそば」、麺はモチモチ感とコシがありダシも豚骨系合わせで、どちらも好みなので総じて点数は高めですが、今回はちょっとダシにあっさり感あり、でした。最初の「軟骨そば」にしても前回の「たっぷりそば」にしてもトッピングは脂分が多めで味付けされているので、これがダシと渾然一体と融け合ってトッピングごとに味と香りの表情を醸し出しているのでしょうが、今回は脂分も臭いも抜き尽くしたモツなので、ダシのベースがストレートに出ているのでしょう。

 コクありと思っていた「うるくそば」のダシも、案外「あっさり」の部分があるのかも。

 「中身」の臭みを抜くには、それこそ大変な手間と時間がかかるわけで、それを加味した650円なら納得できますが、さる琉球料理店での証言では、昨今、臭い抜き調理済みの「業務用処理済みの『中身』」があるらしく、これを使っているのだとすれば、コストパフォーマンス抜群の「うるくそば」にあって、このメニューは少々割高感ありかもしれません。

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