那覇市・大東そば・大東そば

■　大東そば　■
　「大東そば（大）」
　　６００円

　価格の満足度：★★★☆☆
　麺の満足度　：★★★★★
　ダシの満足度：★★★★☆
　総合　　　　：★★★★☆

　「沖縄そば博物館」を完全制覇した後、そば屋巡りを始めて２軒目に訪問して４月にレポートした「大東そば・沖映通り店」（閉店しました）と同じく、南大東島でガジュマルの木灰から取った灰汁をつなぎに使って製麺した麺を空輸していたはずのお店です。

　「はず」と書くには理由があります。現在「大東そば」は那覇市内に製麺所を持っていることが、いろいろ調べているうちにわかりました。確かに軽い木灰だけ空輸した方が経済的でしょうし、台風などによる空路の欠航で麺が輸送できないというリスクには対応しやすいのでありますが。

　ところでこちらのお店は２００４年の某ＴＶ番組で「麺類の日本一」として紹介されたことがあって、その放映直後から、行列して食べるという沖縄では極めて異例の事態がずっと続いていました。なにせ、行列して食べるくらいなら他の店へ行く、というのが一般的な沖縄の気風ですから、言うまでもなく行列を構成していた人々はヤマトからの若い観光客ばかり・・・だったのでした。

　その熱気もようやく冷め、いまではごく普通のそば屋さんとして静かに営業をしていますが、店内の奥の壁には往時をしのばせる、タレントさんのサインや写真が飾られています。もっとも、行列ができていた当時に訪店した際には、入口近くの壁まで色紙が貼られていたように記憶していましたが、そのあたりにはもう普通のポスターなどが貼られて、当時の面影はありません。

　「大東そば」の麺はどこよりも太いのが一番のウリだと私は思いますし、このモッチリとした粘りコシはたまりません。画像だけ見ると「うどん」と勘違いされそうな気がします。

　ダシはカツオ＋豚がベースでしょうか。そのダシは太い麺の存在感に押されてか量が不足気味で、やや薄味傾向です。もっと汁気があってよさそうに感じられました。三枚肉は厚みはそこそこあるものの小ぶりでした。

　麺の迫力と味は満点としても、全体として汁気の少なさとややお値段が高め設定のため、総合では満点から★１つ減ということで。

所在地：那覇市牧志１丁目