■ 琉球御殿 ■
「ソーキそば」
700円
価格の満足度:★☆☆☆☆
麺の満足度 :☆☆☆☆☆
ダシの満足度:★★★☆☆
総合 :★★☆☆☆
城(グスク)を思わせる琉球石灰岩を外壁にした建物のお店で、本業は夜の割烹のようです。しばらく前、前島のお店からの帰りに「沖縄そば」の幟が立っているのを発見したので訪問してみました。
実は、お隣にはそば専門の「塩家」が先月初めに新規開店しているので、あえて「そば」を出し続けているからには、それなりの理由があるのだろうと多少期待しながらも、そば専門店ではないので過大な期待は禁物・・と、いわば半信半疑での訪問です。
お店の中は割烹らしくとても落ち着いた雰囲気の空間です。玄関から奥へ進む通路の右手には、寿司屋のカウンター席のような部屋があって、出てきた店員さんに一人であることを告げると、そちらのカウンター席へご案内・・となりました。
店内のBGMには、なぜかヤマトの琴の音が流れていて、琉球御殿というよりは和風割烹といった感じのお昼時ですが、カウンターの向こうは大きなまな板が置かれ、背後の壁際にうまそうな泡盛・焼酎の未開封ボトルが林立していました。夜はこの席で、一人泡盛を味わってもいいかもなぁ~(^^)・・と思わせる、上品な空間演出です。
さて、そばにしては多少待ち時間が長いと思っている頃に、厨房との間の引き戸がガラッと開き、お盆を持った板前さんがそばを運んできました。
まず、丼の小ささと麺の少なさにびっくり。その分というわけでもないのでしょうが、小さな軟骨ソーキが5片並らぴ、2枚の斜め切り丸カマボコとの共同作業で表面を覆っています。トッピングが多いという目の錯覚に陥らせようとでもいうのでしょうか。
普通のそば屋さんの丼に比べて直径が1割ほど小さい感じがしましたから、覆うべき面積も狭いので、ゆめゆめトッピングが多いと思ってはいけませんな。
課題その1はお値段。容積は直径の3乗に比例するので0.9の3乗で0.729。そば全体の量は普通の丼より3割近く少ないことになります。さらに、軟骨ソーキそばとしての平均的なお値段(あくまでも感覚的)よりも2割ほど高いので、0.73/1.2≒0.6で、実感としては相場の4割高といったところ。パッと見で「げっ、これで700円!400円でもいいわ!」と感じた実感に近い数字かな・・という印象です。
課題その2。麺は宮古そば的な丸角麺ですが、こりゃいけませ~んわ。コシ砕けというかコシ抜け麺。何でこんなに柔らかいの?茹で置きするのが沖縄そばの麺の常とはいえ、他のお店ではちゃんとコシの強ささえ感じることもあるのですから、何かが違う?のでしょう。
ダシはカツオ主体で+昆布かな?という割烹らしき味で、そば屋ではなかなかお目(舌?)にかかれないものですが、少々塩分が強めです。
トッピングの軟骨ソーキは、お隣の「塩家」さんを意識したのか、あるいは後発の「塩家」さんが「琉球御殿」を意識したのか、ともかくお隣と仲良く揃って「炙り」の入った軟骨ソーキです。こういう少し焦げた匂いって、たまらないんですよね~(^^)。
そしてカマボコにまで炙りを入れているのが「琉球御殿」の特徴でしょうか。炙りカマボコには初めてお目にかかりましたが、まるで酒のアテのようにいい味に仕上がり、カツオ主体のダシとは合うと思います。
麺をトッピングが大きくカバーして、総合は何とか★2つ。
所在地:那覇市松山2丁目
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2007年12月6日木曜日
那覇市・琉球御殿・ソーキそば
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