那覇市・大福・ソーキそば

■　大福　■
　「ソーキそば」
　　６００円

　価格の満足度：★★★☆☆
　麺の満足度　：★★★☆☆
　ダシの満足度：★★★★☆
　総合　　　　：★★★☆☆

　国際通りのむつみ橋交差点から、沖映通りを美栄橋方面に歩いてゆくと、大東そばがあるニューパラダイス通りの角から閉店したダイエーの跡を通り過ぎた先にある、歴史を感じさせてくれるお店が「大福」です。

　そば屋探訪を始めるずいぶん前に一度立ち寄ったことがあり、その時のお話では、遠くから年に一度ここのそばを食べたいがために沖縄にやってくるヤマトの常連さんがいるとのことでしたが、話好きなおかあさんが一人で切り回す、小ぢんまりとしたお店です。

　カウンター席の他には小さなテーブルが一つあるだけで、それすら荷物置き場になっているので、お客さんのキャパシティは数名でしょうか。沖映通り自体がダイエーの閉店もあってパッタリと客足が遠のき、おまけに観光客も足を向けないエリアなので、静かな店内には誰もいません。

　カウンター席に陣取って「ソーキそば」を注文すると、おかあさんはおもむろに料理にかかります。ダシも一杯ずつ鍋で温めながら味見・調合する手作りの味で、カツオ＋豚系のおいしい味でした。飲んでもスッキリと切れるほんとに手作りの味です。もうちょっだけ、味に深みが欲しい気持ちもありますが。

　麺はポビュラーな平角麺で少し縮れも入っていますが、やや柔らかめ。例によって可もなく不可もない一般的な「そば」です。ソーキはじっくりと煮込まれて骨離れもよく、おいしいです。紅ショウガのトッピングがされていましたが量が少ないのが救いでした。

　食べていると、今回もまた話が始まりました(^^)。観光で来たのか、仕事で来たのかという質問に、那覇に住んで４年近い転勤族だと答えると、「うちなんちゅみたいに、色が浅黒くなってるさー」と、お誉めの言葉をいただきました(^^)

　そばの食べ歩きをしていると話すと、「そば屋が多いから、いろいろあるさー」とのことですが、沖縄のそば屋さんは、味を秘伝とか門外不出にはせず誰にでもすぐに教えるけれど、ヤマトから来ている人たちのそば屋は、決して味を教えようとはせずに秘密にしている、とのことでした。

　素直な味のそばながらも麺にはもっと粘り腰が欲しいので、総合は★３つです。ダシはなかなかいい味だと思います。

所在地：那覇市牧志２丁目