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2008年1月8日火曜日

【閉店】 那覇市・江戸食堂・ソーキそば

江戸食堂・ソーキそば■ 江戸食堂 ■
 「ソーキそば」
  550円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :☆☆☆☆☆
 ダシの満足度:★★☆☆☆
 総合    :★☆☆☆☆

 こちら、古い民家を改装したのではなく、この地で43年にわたって営業を続けた結果、木造の店舗に風格を感じられるようになった・・・というお店のようで、目立たない場所でひっそりと営業を続けながら、地元の皆さんに愛されて営業を続けている食堂のようです。

 一ヶ月ほど前に一度足を運んでみると、「しばらく休業します」という貼り紙が出ていたのですが、12月の中旬のお昼時にまた通りかかると「沖縄そば」の幟が出ているじゃないですか!(^^)。それで、年明け早々に足を運んでみた次第です。

江戸食堂・外観 まず、中が見えないドアが2つ並ぶ木造の店構えに、どちらから入るのかを迷ったのですが、よくよく見れば右側のドアに「引いてください」と文字が書かれています。それにしても昼時なのに営業していそうな雰囲気が感じられなかったので、恐る恐る「引いてください」の方のドアを引くと、座席数が15ほどしかない店内に、先客が4名いらっしゃいました。TVもついていて、間違いなく営業中(^^;。

 お店は「おばー」と、息子らしい年代の男性が2人で切り回していましたが、慣れない様子の息子さんが緊急のお手伝いに出動しているらしく、メニューごとのお値段を一つ一つ、耳が遠くなっているおばーに大きな声で確認していました。12月のしばらくの休業は、きっと「おばー」も体調を崩して誰にも頼れずやむなく休業したのだろうと思いますか、その結果、心配した息子が手伝うようになったのなら、Happyなことでしょうか。

 ・・脱線しました(^^;。まず、目の前の厨房で、最後の味付けで煮込んでいる本ソーキの鍋とダシの鍋に、それぞれ小さじ2杯ほどの化学調味料が入れられるのを見た瞬間から、引いてしまいました(^^;。それでも、仕上がった「ソーキそば」はこのお値段で麺にボリュームがありつつ、トッピングのソーキは5片も乗っていて、多少期待も復活しました。

 しかし、食べ始めるとソーキのうち、本ソーキの小さな切れ端は2片で残りは軟骨ソーキに近く、しかも軟骨はコリコリと硬くて無理をしないと食べられせん。そして麺。前日の風彈にも似た幅が狭めの平麺ですが、もう柔らか過ぎてコシが完全に抜け、何だかただ口に運ぶだけになってしまいました。

江戸食堂・外観 ダシは豚+カツオがベースだと思いますが、ソーキの脂臭さがちょっとばかり鼻について邪魔をします。こちらのソーキは、恐らく湯通し~脂抜きと下味つけ程度の色が白っぽい半調理状態で冷蔵されていたものを取り出し、麺に乗せる直前に味付け用の調味液とダシ(+化学調味料)とともに鍋で数分煮るという、少々変わった調理方法のようでしたが、長時間味付けで煮込まないのが脂臭さが抜け切れない原因かもしれません。

 それでも、おばーが一所懸命に厨房を切り回しているのを見ると、帰りがけに「おいしかったよ~」と声をかけたくなったのでした。

 屋号の由来に興味があったのでついでに尋ねてみると、「おとうさんがつけた名前で、よくわからないさー(^^;」とのことながらも、「内地をあちこち旅して歩くのが好きだったからねー」と付け加えてくれました。沖縄からはるか遠く花のお江戸に憧れての屋号だったのでしょうか。

 追記:2010年9月18日、お店には閉店の貼り紙が掲げられて、ひっさりとドアが閉まっていました。味わいのある建物も、いずれは取り壊されてしまうのでしょうか・・。

所在地:那覇市牧志2丁目

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