Translate

2008年1月24日木曜日

国頭郡宜野座村・やかそば・かたばるそば

やかそば・かたばるそば■ やかそば ■
 「かたばるそば(小)」
  400円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 ダシの満足度:★★☆☆☆
 総合    :★★★☆☆

 初めての大宜味村突入ですが、昨年まで金武町の屋嘉(やか)にあった「やかそば」の訪問です。

 名護から国道58号線を下って宝くじの名所「道の駅・許田」を過ぎると、許田インターから高速道に入る車線とそのまま恩納村方面へ一般道を行く車線が別れますが、一般道への車線をそのまま進んですぐ高架橋下の信号から左折(東進)し、大宜味村へ抜ける県道に入ります。

 このあたりではそれほど幅がない沖縄本島を横断するのに、車での所要時間は15分もかからないでしょうか。ほどなく東海岸沿いを走る国道329号線に突き当たったところが『松田(北)』交差点。その交差点に面して「やかそば」はあります。

やかそば・外観 観光客のレンタカーで混雑する西海岸の国道58号線とは対照的に、レンタカーばかりでなく地元ナンバー車の通行でさえ少ない329号線にあって、このお店だけ車の出入りも駐車も多いところは、渡久地港の静けさの中でそこだけ賑わう「きしもと食堂」を、どこか思わせます。

 プレハブ平屋建ての母屋のほか、駐車場の一角には屋根だけついた屋外の席もあるのですが、時折時雨模様の曇空で肌寒い風が強いこの日でも屋外席には作業服姿のおにいさんたちが食事中。店内も地元のお客さんと、観光客らしい家族連れ・カップル・若い女性の2人連れ・・・などで賑わっていて、評判の高さは「山原そば」に負けないくらいでしょうか。

 店内を見廻すと壁のメニュー札にはいろいろ変わった品が掲げられていて、オーソドックスなそば類と並んで、“とろとろなんこつ”と添書きされた「やかそば」、同じく“あっさりなんこつ”の「なんこつそば」、“ぶたばら・もやし”の「かたばるそば」、さらには「ひぃじゃあそば」や、朱書で“山盛り”の接頭語がついた「やさいそば」などさまざまで、それぞれに『特』『大』『小』のサイズがあるほか、さらに小盛りなのでしょうか『チョイ~~』というメニューもありました。それからそばだけではなく丼やカレーもあるようです。

 待ち時間に先客の皆さんがお召し上がりの品を見ると、どうやらこちらの「やかそば」さん、那覇・波布食堂のように盛りの多さが人気らしく、目の前を通り過ぎて行った「山盛りやさいそば」は、まさしく波布食堂の「肉そば」さながらに、かき氷状態のトッピングでした。

 運ばれてきた「かたばるそば」も同じく、豚バラ肉の薄切りとモヤシが麺の上に山盛りになっていて、とてもこれが(小)サイズとは思えませんでした。

 ・・・・が・・・。

 小サイズはすべて丼物と同じプラスチック製の丼に入って、何だかチープな感じがしたのはまだいいのですが、『これって、麺がとトッピングの主従関係が逆転した、麺入り肉モヤシ炒め』?と思うほどの麺の少なさとモヤシの多さです。

やかそば・店内 ああ、確かに小サイズを注文したワタシが悪うございました(^^;が、実感として構成比は、モヤシ:肉:麺=5:2:3といった感じでしょうか。食えども食えども麺が減らないという沖縄そばのレポートは、沖縄を観光で訪れたあまたの方の記載がネット上にありますが、「食えども食えどもモヤシが減らないそば」は、ここにしかない・・・のかも。

 豚バラ肉とモヤシの炒め汁の味がダシに混入していないかもいささか気になりましたが、強火でサッと火を通した程度なのか、まだシャキシャキ感が残るモヤシでしたから、それほど影響はないようでした。しかしだからこそこの、口の中に後まで残るベタッとした感じは何なのでしょうか。ダシは熱々で最初は気にならず・・・でしたが、冷めてくるにつれて、すすった後の口にベタつく残りが気になりました。

 量が少ない貴重な麺はアッという間に食べ尽くしてしまったのですが、名護そばの平麺でも少し幅が狭めでしょうか。でも、しっかりコシがある麺でこれはおいしかったです。

 ということで、残念なのはダシだけ。総合では麺の少なさにコストパフォーマンスの良さと、肉・モヤシ炒めの盛りの良さが相殺して、結局★が何とか3つでした。

 ちらみに「かたばるそば」というのは、豚の肩バラ肉が入るので『肩バラ』→『かたばる』・・・ではなく、金武町の屋嘉にあった当時からの「やかそば」に対して、お客さんから移転後の宜野座村のこの地の字「『かたばる』のそばはないのか」と尋ねられて創作したメニュー・・・らしいです。

 品名のいわれをバイト風の店員さんに尋ねると「さあ・・・(^^;、ちょっと聞いて来ます」とのことだったのですが、8人掛けくらいのテーブルで同席していた作業服姿の常連さんらしい地元の方が、そのやりとりを聞いていてすぐに教えてくれました。

所在地:国頭郡宜野座村松田

0 件のコメント: