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2008年2月7日木曜日

那覇市・玉の屋・てびちそば

玉の屋・てびちそば■ 玉の屋 ■
 「てびちそば」
  500円

 価格の満足度:★★★★★
 麺の満足度 :★★★☆☆
 ダシの満足度:★★★★☆
 総合    :★★★★☆

 いよいよ昼休みの往復は極限距離に近い、安里の「栄町市場」に突入です。

 平日の昼間には栄町市場を訪問したことがなく、どのような状況か全くわからなかったのですが、市場の中に「そば」を出す店が何軒かあると聞いては黙ってはいられません(^^;

 安里駅前の「あさとや」や「屋台そば駅前店」を往復しても10分弱の余裕があったので、あと2分ほど距離を伸ばしても何とかなるだろうと、きょうも小走りに国際通りを競歩のように歩いて安里駅まで行き、「あさとや」の先から栄町市場向かいます。

 このあたり、一階がスナックなのに「旅館」の看板を出している古い木造二階建の建物が多く、とてもビジネスや観光客が泊まるような旅館には見えず、さりとて商人宿でもなく安宿でもない・・・・とすれば、ケバゲハしい突き出し看板が並んで怪しい歓楽街の臭いが強烈に漂う環境を併せ考えると、残る可能性はただ一つ(^^;。女衒が路地裏からひょっこり登場してきそうなタイプの色町簡易宿。

玉の屋・店内 ・・というものすごい環境に「栄町市場」はあります。そうした“旅館”の間を抜けて栄町市場のアーケードというよりもテント屋根街へ。休日も営業している「そば樹」というお店には去年足を伸ばしたきりでしたが、その「そば樹」のすぐ近くに「そば」の看板を発見して入ったのが「玉の屋」です。

 半開きのドアから店内に入ると、木造の小屋のようなレトロで懐かしい雰囲気。壁には美空ひばりさんのポスターがあちこちに貼られていて厨房で調理をしているオーナーのおかあさんがファンなのでしょうか。

 カウンター3席と大きなテーブル4つほどに先客は5人。厨房に向かい合うカウンター席は空いていたんですが、大テーブルに一人で待っていたおかあさんとの相席を選択しました。

 メニューがカウンター上に掲げられていますが、墨の達筆な手でいい雰囲気であるうえに、右端に並んでいた「沖縄そば」「野菜そば」だけが麺メニューと思いきや、左端に「てびちそば」が何と500円と書かれているではないですか。

 昼休みに食べ歩きできた範囲のお店には、これまで「てびちそば」がメニューにあることは少なく、あってもお値段がかなり高い設定なので、「てびちそば」は食べ歩きを始めたばかりの頃「嶺吉食堂」で食べて以来、本当に久しぶりの登場かもしれません。それにしても500円のてびちそば!これはとってもリーズナブル!

玉の屋・店内 遠距離なので待ち時間が気になりましたが、先客5人のうち待っていたのは相席したおかあさんだけで、野菜を炒めている音が厨房から聞こえたものの、済めば次は「てびちそば」だろうと思いながら誰が見ているわけでもないカウンター席の横に置かれたTVを見るともなく眺めるうち、同じテーブルのおかあさんに「野菜そば」が運ばれたあと、すぐ「てびちそば」も出てきたのが12時28分。

 さてダシを・・と思えば刻みシイタケが混じっていて、味からすればカツオ+豚にコンブ?+シイタケのようです。コンブ+シイタケのコンビが調味料っぽく感じられたのかそれとも実際僅かに調味料が入っているのか微妙に後を引きつつも、キレは良くスッキリした感じです。やはりこれはシイタケとコンブのエキスなのでしょうか。

 麺は標準的で、ややモソモソした感じが伴う平角麺。でも、久々のトッピング「てびち」の迫力とコラーゲン的ネチッこさが麺のモソモソを上手にカバーして、舌は満足!

玉の屋・勝手に酒を飲ませないで さて、カウンター横のTVの近くにこれまた達筆で「勝手に酒を飲ませないで 私は古酒しか飲めません」と書かれた木札の立った木製のティシュ箱が置かれていて、何だろう?と思ったのですが、よくよく見ればその木札の横にはガラス瓶の一輪ざしに何かの枝が活けられています。

 カウンター席に陣取った酔客さんが、一輪ざしに酒を飲ませることがあるのかもしれません(^^;

 とにかくこの「てびち」はうまいし安い。麺はちょっとコシの粘りが物足りなかったのですが、ダシの味もかなりいい線で、まずお値段が500円ということですから、総合は★4つ。

 この「てびちそば」と「沖縄そば」のお値段が100円しか違わないのは、ちょっと不思議でした。

所在地:那覇市安里・栄町市場

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