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2008年2月16日土曜日

那覇市・わらび・軟骨そば

わらび・軟骨そば■ わらび ■
 「軟骨そば」
  650円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★☆☆
 ダシの満足度:★★★★☆
 総合    :★★★☆☆

 しばらく前に真嘉比エリアの「せんすい」へ行った帰りに見つけたお店で、自家製麺らしいのと「あぐー」(沖縄在来の稀少種の黒豚)という文字が幟にあったのでぜひ訪問しなくては・・・と思っていたのですが、ようやく足を運ぶことができました。モノレールの「おもろまち」駅を過ぎ、興南高校の角から曲がって「せんすい」まで行き、そこからは記憶を辿って「市立病院前」駅の方に上っていきましたが、なかなか探し出すことができずに苦労した末に「そば」の幟をやっと見つけて到着。

わらび・外観 「首里そば」のように、表札が出ている民家風の玄関から入ると本当に靴を脱ぎたくなる段差があるのですが、靴は履いたまま上がっていいと注意書が掲示してありました。もともと住宅だった建物を後から改造してお店にしたのかもしれません。

 厨房近くの一番奥のテーブルに陣取って、さあ腰を落ち着けようとした時に食券券売機があることに気づいて「軟骨そば」の食券を購入し、店員らしいおかあさんに渡すと「コップはそこにありますから、どうぞ。」

 そこと言われた方を見れば、食券券売機横の冷蔵ケース上に湯呑み茶碗が臥せられた水切りカゴが。片道1時間を歩き疲れて注意力が散漫になっているのか、これまた気づかずにいたのでした。湯呑みに冷水機から水を注いでテーブルに戻り、そばの到着を待ちます。

 テーブルの上には『当店は、セルフサービスとなっております』など、いろいろな説明が細かい字で書かれたメニューが置かれており、壁には『あぐー』肉使用の証明書が掲示されていました。

 ところで証明書の店名には「沖縄サンゴそばの店 わらび 御中」と書いてあり、「はて『サンゴそば』とは何物??」と思いつつメニューに何か説明がないかと探せば『お父さん自慢の手打サンゴ麺』と書いてあるだけで、説明はなし。後で尋ねることにしてメニューにさらに目を通すと、何とここにも「ボロジノ食堂」と同じ「大東ずし」という一品があるではないですか。

 オーナーが南大東島のご出身なのか、それとも『叔母から教わった』とあるので叔母さんが南大東島なのかは不明ながら、ボロジノ食堂だけではなく、ここでも大東ずしを食べられます。

わらび・店内 そうするうち「軟骨そばの方、どうぞ」と声がかかったカウンターにお盆に載ったそばを取りに行くと、何だかサラダのような皿があるのですが、材料は細切り大根と茹でタコのスライスと刻みネギという、ちょっと変わったサラダ。それから豆腐を使った白あえ風の小鉢と漬物も付いていました。

 麺は平角麺で、「花織そば」の照喜名製麺所製に似ていますが、お父さん自慢の麺らしいので自家製麺なのでしょう。ツルツル感が多いのですがちょっと柔らかめで、自家製麺としてはちょっと粘りコシが足りない気がします。

 ダシはトンコツ+カツオ系でそれなりにコクがあります。あぐーを使っているのをウリにしていますが、「亀そば本店」と同じく一般のトンコツダシとの差は、私にはわかりません(^^;。むしろ僅かに甘い感じが残る気がするようにも感じましたが、切れはいいようです。

 トッピングの軟骨ソーキですが、これもあぐーと言われればあぐー、そうでないと言われればそうでないと信じてしまいそうで、やはり違いはよくわかりません。軟骨は柔らかい方ですがちょっと口に当たる硬い感じがあります。煮込み方の味はちょっと甘めですが、まずまずでしょう。

 食べ終えて玄関を出る直前に思い出して「さんごそば」の由来を尋ねると、カルシウム分としてサンゴの微粉を練り込んでいるのだそうです。だからといって麺の食感がザラザラしていたり、噛んだ時にジャリッとしたり・・という心配は全くありませんので、ご安心を。

 課題はお値段でしょうか。軟骨ソーキのそばとしてはやや高めで、むしろサラダや小鉢を抜いて50円~100円ダウンでもいいのかもしれません。

 総合としてはまずまずながら、お値段と麺の粘りコシ不足で★3つでした。

所在地:那覇市古島2丁目

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