那覇市・かねし・そば

■　かねし　■
　「そば」
　　５８０円

　価格の満足度：★★★★☆
　麺の満足度　：★★★★★
　ダシの満足度：★★★☆☆
　総合　　　　：★★★★☆

　そば屋を探している時に、このお店の前を何度も歩いたはずなのですが、記憶にあるイメージでは「かねし」も含めて数軒が並ぶこの路地の飲食店、昼休み時間には閉まっていたはずで、こちらも夜の居酒屋専門だと思っていましたが、最近、お昼の営業を始めて「ソーキそば」の幟も出ているのを見つけて訪問しました。

　店頭に立っている黒板メニューを見ると、お昼はメニューを絞り込み定食屋さんとして営業しているようで、「そばセット」しか記載されていませんでしたが、単品もあるだろうと、そのまま入りました。

　インテリアの雰囲気や調度類は、どちらかといえば居酒屋よりは喫茶店的で、カウンター６席と４人がけテーブル３卓の小さなお店です。

　店内の黒板メニューには、店頭の幟に書かれていた「ソーキそば」はなく、ただの「そばセット」と「そば（単）」があるだけ。単品があるのはいいものの、「そば」とあれば当然イメージするのは三枚肉が載った「沖縄そば」。ソーキそばはどうしたんだろう・・・と思いつつ５８０円と書かれていた「そば」単品を注文しました。

　セットだとそばに何がつくのかわからなかったのですが、単品にも「食後にお飲物が付きますが・・」だそうで、コーヒーか紅茶のそれぞれホットかアイスを選べるとのこと。アイスティーにしました。

　ところが登場した「そば」は、予想をいい意味で裏切ってというべきか、本ソーキが載ったソーキそばだったのです。「かねし」では、「そば」＝「ソーキそば」ということなのでしょう。大将らしい男性が厨房から出て来てカウンターに料理を置いていますが、いい意味で一言ありそうな表情には、そばといえども手を緩めないこだわりを見たような気がしました。

　麺はしっかりコシと粘りがある、幅が不揃いで手打ち風の平角麺。メーカー品で自家製麺ではないのでしょうが、そば専門店に肩を並べる水準かもしれません。店頭の幟にはサン食品のロゴが入っていましたから、サン食品製なのでしょうか。どこかで似た麺を食べた・・と思い出したのは、そば探訪以前によく利用した「パレットくもじ」地下の「ふる里・久茂地店」の麺。同じサン食品製だったのかな～？メーカー品としては最上クラスだと思いますので、麺は★５つの最高点です。

　いずれにせよ、柔らかめの麺がお好きな方だと少し硬さが気になるくらいかもしれません。

　ダシは豚＋鶏系なのかアッサリ系のようで、たまたま私が当日遭遇したダシは塩気が強めで、飲み干すと塩分注意・・という感じでしたが、後に残る甘いような感じはごく少なめで、切れはいい方でしょう。

　トッピングの「本ソーキ」はそれほど大きくないものが２片。骨離れはそこそこに良く味も標準的な良品でした。

　ダシの塩気が残念でしたが、総合は★４つ。またこの立地で「本ソーキそば」が５８０円なら健闘していると思います。

所在地：那覇市久茂地２丁目