八重山郡竹富町・やらぼ・ソーキそば

■　やらぼ　■
　「ソーキそば」
　　８００円

　価格の満足度：★★★☆☆
　麺の満足度　：★★★☆☆
　ダシの満足度：★★★★☆
　総合　　　　：★★★★☆

　そば探訪では初めての竹富島上陸です。新田観光の水牛車乗り場からは一番近くにある飲食店だと思いますが、水牛車が並んでいる広場から、懐かしい形をした（若い方には「珍しい形」なのかな？？）赤いポストが見える方に砂地の道を歩いてゆくと、屋根シーサーが３体乗った赤瓦のお寺と資料館がありますが、その先隣にある平屋のお店です。

　外観は小さな店構えに見えますが、入ってみると意外に奥行きがあって広く感じられるお店です。但し建物はかなり傷んでいるようで、ちょうど激しい雨が降り出したところ建物の継ぎ目のようなところから雨漏りが始まり、水受けの発泡スチロールの箱が床に並べられました。

　このお店の名物は「えび入り野菜そば」１５００円！で、ネット上にも「えびそば」と紹介されている記載があちこちにありますが、車エビの養殖でも手掛けているのか、車エビの販売・発送も３００ｇ（１５匹程度）からやっていると壁に貼り紙がしてありました。 「えび入り野菜そば」はお値段的に手が出ないのと、そば本来のダシを味わいたいので定番のソーキそばを注文しました。

　メニューを見ると、「ソーキそば」と「八重山そば」には『３０年以上続けた味です』という一言が書き添えられていて、お店の自信作らしいことがわかります。

　自信作の「ソーキそば」ですが、麺は八重山そばの丸麺というよりも角麺に近く、ソーキは本格的でボリュームのある「本ソーキ」の大きな塊が２つ乗っています。但し、肉の骨離れがやや悪く、もう少し煮込まれていてもいいのかもしれません。食べる際にはちょっと苦労しました。


　大きなソーキの塊の端を口にしたまま骨を箸で引っ張っても離れず、うっかり塊全体をダシの中に落としたりすると、油混じりのダシが飛び散って、そういう日に限ってクリーニングから戻ってきた服を着ていたりするのに、すぐ油のシミをつけてしまったり・・・ということになりかねませんからね。

　ダシは自信作にふさわしいトンコツ系。コクがあり、しかも後に残らずキレもある、とてもいい味でした。お値段はかなり高の観光地価格ですが、離島の離島というハンディがありますからやむを得ないのでしょう。総合は★４つです。

所在地：八重山郡竹富町字竹富