■ 歓会門 ■
「歓会そば」
550円
価格の満足度:★★★★★
麺の満足度 :★★★★★
ダシの満足度:★★★★★
総合 :★★★★★
那覇市と浦添市の境界にあるお店です。市界は基本的に安謝川なのですが、なぜか「歓会門」のある一帯だけ市界が川筋から外れ、浦添市に向かって那覇市が食い込んでいます。そのためか、区画整理された新都心地区は銘苅*丁目と住居表示されていますが、この一帯だけ「那覇市字銘苅」なのです。
ちなみにお店のすぐ前のお宅には、浦添市内間2丁目の住居表示がされ、店へ下る進入路になる20メートルほどの道路への曲がる角もすでに浦添市。新都心の商業施設や飲食店が多い一角とは全く雰囲気が違う住宅地外れの川沿いの、どことなく物寂しい一角にひっそりとあるのが「歓会門」です。
もっとも、牧志の「沖縄そば博物館」に出店している実力派ゆえ来客は多く、到着した時間帯はお店の前に車が何台も停まっていました。
ともあれこの市界のお店まで那覇空港近くのアパートから約1時間半歩いて到着すると、最高気温は24度くらいになるので汗びっしょり。そして空腹です。
入口に券売機が置いてあり、その上に写真入りのメニューが張り出されているので、この後もう一軒回るつもりだったこともありボリューム少なめの「歓会そば」をのチケットを購入して店内へ。どうやらホール係はおとうさん、厨房担当はおかあさん+おにいさん(バイトか従業員か、はたまた息子さんかは不明ですが)という様子です。
おとうさんらしき方にチケットを手渡すと厨房に注文を伝え、座った席には「飲物はセルフサービスでお願いします」と書いてあったので、レモンの香りがする麦茶をコップに注いでいたおとうさんに申し訳なく、こちらから取りに行きました。おとうさん、接客がどこか板につかない素人っぽい雰囲気でとってもいいです(^^)。
いつものように店内を見廻すと、後方のテーブルに生野菜が大皿に盛られていて、どうやらサラダは自由に取っていいようですが、念のためおとうさんに聞いてみると「ご自由にどうぞ(^^)」とのこと。また、サラダだけではなく(缶詰らしき)エンドウ豆なしの「みつまめ」風デザートもあって、こちらも自由に取って食べてもOK。この配慮はうれしい限りです。
ほどなく「歓会そば」が到着。見た目は普通の「沖縄そば」のようですが、ダシからは香しいカツオの匂いが漂います。そして一口すすると上品な味にサッパリとした酸味も混じる、『本当にカツオだし!』という味がします。もちろんネトッと残ったりするようなものはなく心地好い後味が広がり、とてもキレもいいです。
麺は自家製麺で、木灰の灰汁をつなぎに使っているそうで、粘りもコシもモチッとした歯ごたえも実にいいです。私としては一番好みのタイプです。
店内に掲示してある麺打ちの写真の主はおばあさんでしたから、まさにご家族の共同作業でお店をやっているのかもしれません。
トッピングは三枚肉2枚とカマボコ2切れ。三枚肉は、まさに自家製の味です。私自身、じっくり時間をかけて三枚肉の料理をすることがあるのですが、ちょうどその仕上がりを思い出すような皮の部分のモチッとした食感や脂身の透明感に赤身のジューシーさがあり、味付けには作為がなくてとってもいい味です。
価格は、単体とすれば★4つかもしれないのですが、サラダやデザートの太っ腹なサービスで☆1つをカバーして、全項目で文句なしの満点です。
所在地:那覇市字銘苅
追記:2011年9月現在この場所は餃子店に変わっていて、『歓会門』は浦添市当山の米国領事館近くに移転しています。
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2008年3月15日土曜日
【移転】 那覇市・歓会門・歓会そば
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