■ 前田食堂 ■
「牛そば」
600円
価格の満足度:★★★☆☆
麺の満足度 :★★★★☆
ダシの満足度:★☆☆☆☆
総合 :★☆☆☆☆
北部の国道58号線沿いの風景も、名護を過ぎると山が海沿いに迫って様相がずいぶん変わりますが、その道を大宜味村まで進みしばらく走ると、知る人ぞ知る「前田食堂」が国道の山側にあります。こちらは「牛そば」が名物だと聞いていたので、石垣の「新垣食堂」の「牛そば」がおいしかった記憶があったので、ぜひ一度は食べてみなくてはと思っていたのですが、やっと足を伸ばすことができました。
道路沿いの古びた平屋のコンクリート瓦の屋根に「前田食堂」の看板が出ているその前には、車がズラリと並んでいます。しかも「わ」ナンバーのレンタカーが全く停まっていないという、沖縄・北部では希有な駐車場の混雑ぶりです。地元の方から親しまれているという点では、「きしもと食堂」や「山原そば」も顔色なし・・・かもしれません。
お店の前の駐車場には空席待ちの人たちが何人か立っていて、お昼時の混雑ぶりが窺われます。待つ間にメニューを渡されて注文を決めておいてくださいとのことで、「当店おすすめ!」と書き添えられてメニューのド真ん中に鎮座する「牛そば」を、多少の迷いを感じつつも予約しました。
多少の迷いというのは、もし外れだったらなぁ・・・という不安があるからなのですが、せっかりここまで来たらやはり看板商品の名物を注文するのみ!
5分ほど待って呼ばれたので着席しましたが、狭いフロアにびっしりとテーブルが置かれていて、手前の部屋の一番奥の角テーブルに案内されたので行こうとしても、手前のテーブルで食べている方の椅子でブロックされて進入できず、「すみません・・」と声をかけてしばらく待っても、背中合わせで座った男性のどちらも全く椅子を引こうとせず、食べたり話したりに夢中です。
仕方がないので「椅子を引いていただけませんか。」と声をかけると、一方の方がやっと窮屈そうに椅子を引いたのですが、それでも通れないのは、もう一方の方が座る時だと思うのですが、ずいぶん椅子を引っ張り出してゆったりと腰をおろして、おそらくそのまま椅子を引かずにいたのでしょう。膝がテーブルの脚と同じところにありました。
当方は立ち尽くしたままでいるのですが、その理由が一向に理解できないそちらの方には少々声を大きめにして「椅子を引いてもらえませんか!」と声をかけると、やっと事態を理解して脚がテーブルの下に入るくらいに椅子を動かしました。
これが、自分のことしか念頭になく『周囲の状況にはお構いなし』という症状なのでしょうか。
ともあれ、厨房から運び出されてくるそばの大半は、モヤシ炒め風のトッピングが山盛りになった「牛そば」のようです。「波布」の「肉そば」を思い出しました。
その山盛りが私のところにも・・・。何だか不安を抱きながら、まずダシ。
「・・・orz」
トッピングの牛肉・モヤシ炒めのあまりに強いコショウ味つき炒め汁が、すっかり味の主役の座を奪い、しかも塩気はかなり強め。これはちょっと・・・・。また後に何かまとわりつく味も残ります。
仕方がないので、肉モヤシ炒めだけ先に食べて減らしたところで麺にかかりました。
麺は太めの平角麺で、比較的モチッとした感じとコシがある麺だったので、これなら普通のそばにするのだったと早くも後悔。どうも麺とトッピングの味が馴染まないようですし、新垣食堂のように牛汁ベースの味ならいいところ、特有の香りが出るモヤシ炒めが主体ですから、油臭さとコショウ臭さが「そば」という感じをなくしてしまうのでした。
というわけで「牛そば」は、量のコストパフォーマンスに勝負をかけたい方におすすめします。そば本来の味に勝負をかけたいという方は、「三味そば」というおいしそうな一品がありますから、そちらがおすすめかもしれません。
所在地:国頭郡大宜味村字津波
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2008年3月16日日曜日
国頭郡大宜味村・前田食堂・牛そば
投稿者 Village-Organizer 時刻: 15:25
ラベル: 国頭郡大宜味村字津波
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