■ 招福 ■
「沖縄そば」
500円
価格の満足度:★★★★☆
麺の満足度 :★★★★☆
ダシの満足度:★★★☆☆
総合 :★★★★☆
西消防署通りを歩いているうち、以前は気づかなかったお店のメニューに「沖縄そば」があるのを発見したのは2週間前でしたが、ようやく足を運ぶことができました。
西消防署通りも、この1年のそば食べ歩きの初めの頃にはよく歩いたのですが、昨年春にはこの場所にこのお店があった記憶はなかったので、恐らくしばらく前に新装開店したのだろうと思いますが、店構えがあまりに居酒屋的で、そばの幟を立っていないために気づかなかった可能性もあるかもしれません。
陽射しはすっかり初夏のような強さで、昼休みに歩くと、5分もしないうちに汗ばむような気温になります。この一年間に食べ歩いた記憶をいろいろ思い出す昼休みですが、いよいよあと10日で沖縄そば探訪の旅に、一旦区切りをつけなくてはならないかと思うと感傷的になってしまいますが、224軒めの訪問先「招福」までは歩いて10分ほど。
お店に入って、薄日が射し込んでいる窓際の席に陣取ってメニューを眺めると、居酒屋兼食堂としては案外充実しているようで、「中味野菜そば」とい変わった品もありましたが、定番の「沖縄そば」には(アジクゥターそば)というサブタイトルが付されていたので、興味をそそられて注文しました。
「アジクゥター」、一般には「あじくーたー」と書くことも多い言葉は、味付けが濃いという意味ではない「味がしっかりしている」というか「味わい深い」というか、とにかくそういうニュアンスの言葉なので、ダシに興味を持ったわけです。
隣のテーブルには、メニューの「牛肉青野菜炒め」でしょうかおいしそうに食べている男性がいて、お昼にこんな定食を食べたのはいつ以来だったっけ・・と、改めて1年の長さを実感したりしているうちに、「アジクゥター・沖縄そば」が運ばれてきました。
もちろん最初の一口はダシ・・・のはずでしたが、かなりの量の紅ショウガがトッピングされていたので、まず“不発彈”のうちに除去してから、ダシをすすりました。
うん、確かにアジクゥターと称するしっかりとした味・・・なのですが、どこかに僅かな甘さのような混じりがやっぱりあるのです。はっきりとしたものではなくかすかな程度ですが、コップの水を含むと少し甘さが口に広がるような感じで、鶏ガラダシのコッテリ感ともちょっと違うのかな・・という感じでした。
しかし、トンコツ+鶏ガラ+カツオ&コンブらしい感じもあって、ダシは★4つでもいいのかな・・・・という感じもしました。
また麺は、縮れが入ってコシとしっかりした歯ざわりのあるツルッとした平角麺で、最近は「東雲」でお目にかかったのと似た好きなタイプです。
残念だったのはトッピングの三枚肉。砂糖?なのでしょうか、甘さが浮き出てしまって味のバランスが微妙にズレている感じがします。一方それをカバーしてくれたのは、色鮮やかな小松菜トッピングと半熟卵。青菜は「島菜」や「一方通行」でもそうだったように、砂漠でオアシスにたどりついたようなうれしさを感じますし、卵焼きにしてしまうと気になる油臭さが、半熟卵だと気にならずにうれしいです。
沖縄そばに半熟卵のトッピングは初めての経験のような気がしますが、ラーメン的でもあり、新鮮な感じでいいですね、こちらも。
沖縄そばのトッピングとして、フーチバ以外の青物が一般的になって欲しいと常々感じてきましたし、新しい試みとしての半熟卵も成功している気がしました。
お店の創意工夫への意気込みを感じて、総合は★4つです。
所在地:那覇市久米1丁目
Translate
2008年3月21日金曜日
那覇市・招福・沖縄そば
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿