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2008年6月30日月曜日

【昼休止】 熊本市・なんくる・そばセット

なんくる・そばセット■ なんくる ■
 「そばセット」
  680円

 価格の満足度 ★★☆☆☆
 麺の満足度  ★★★★☆
 ダシの満足度 ★★☆☆☆
 総合     ★★☆☆☆

 週に一度郵便受けに入る熊本の情報紙に、いろいろなお店のクーポンがついている特集ページがあったので、熊本ラーメンの食べ歩きに使えるクーポンがないかな~…と眺めていると、不意に「沖縄」という文字が目が釘付けになり、しかもランチタイムの営業も始めたと書いてあったので、矢も盾もたまらず、熊本中心街『通町』での午前中の用事を済ませた後、電車通りを一路『健軍』目指して歩きました。

 何しろ熊本市内でお昼に沖縄そばが食べられるお店は極めて少ないうえ、これまで2軒見つけたうちの1軒がお昼の営業を止めてしまったので、貴重な存在のお店です。

なんくる・外観 クーポンの住所からGoogle Mapで所在地を調べて当たりをつけていたので、健軍電停の一つ手前の信号を南に折れてゆくと、その先には、おお「ソーキそば」の幟が立っているではないですか(^^)。

 健軍地区はいわば熊本の副都心にあたり、アーケードのある商店街もあってそれなりに賑やかさも感じる町ですし、近くには自衛隊の駐屯地があるので、自衛隊の沖縄勤務経験者に懐かしむ方がいるやもしれぬ「沖縄そば」や「沖縄料理」を看板にした居酒屋が存在しても不思議ではないのですが、それにしても「なんくる」は堂々たる2階建。

 玄関は国際通りの沖縄料理店を思わせる立派なお店で、失礼ながら予想以上の本格派でびっくりして店内に入るとさらにびっくり。多彩な銘柄の泡盛がズラリと並らび、これなら夜の居酒屋モードも存分に楽しめそうですし、オトーリやカチャーシーやっちゃうかもなぁ(^^)と思ったりでした。

なんくる・ランチタイムメニュー ランチタイムは「いまのところ」日曜と月曜だけの営業だそうで(ということは、いずれ毎日営業するのかも。)、しかもランチタイムのメニュー4品のうち、沖縄の風を感じられるのは「そばセット」だけ、というのがいささか残念ですが、もちろん注文は「そばセット」。ちなみにランチタイム・メニューには「そば」の単品はありません。

 お店はカウンターの女性と厨房の男性二人でお昼を切り回しているようで、カウンターの女性に事情を話して写真撮影のお許しをいただき、それから沖縄そばと私が着ていた「かりゆしウェア」談義をしながら、そばセットを待ちました。店内はテーブル席とカウンター席さらに座卓席もあって、座卓の予約席にグループの皆さんが次々にご来店でしたし、すでにお顔馴染みの方もおられるようで、なかなかの繁盛ぶりのようです。

 やや時間があって「そばセット」が登場。お盆の上には小さめのまかいに入ったそばとポーク玉子おにぎりが一個、それから小鉢です。そばには紅ショウガのトッピングが最初から乗っていたので、最初に取り除いて食べてしまいましたが、ふと気になったのがそば全体から漂う香りでした。

なんくる・泡盛が並ぶ これまで食べた、どの沖縄そばにも記憶にない独特の香り(というより匂い)は何かの香辛料のようでもあり、そういえば…と思い出したのが中華料理に使う「八角」という香辛料の香りでした。それがそばとダシの香りか織り成すそば全体の調和を、かなり強く破綻させてしまっています。

 気になって「八角」を使っているのかと尋ねてみたところ、八角は使っていないものの、石垣方面ではポピュラーな「ピパーチ」を使っていますと、カウンターの隅に置いてあった瓶を取って手渡してくれました。しかし、蓋を取って香りを確認してもどうも違うようです。

 それならトッピングの軟骨ソーキから香りが移ったのかと、軟骨ソーキを確認してみたのですが、こちらも普通の軟骨ソーキと大きな違いはありません。むしろいい香りがしました。中華料理では八角を豚の角煮に使うので、もしや軟骨ソーキに使われているのかなと思ったのですが…。

 錯覚ではないと思いますので、ダシはこの香りのため★が1つ~2つ減ってしまいました。ダシ自体はバランスが良く残る味も少ないタイプなので、残念です。

なんくる・店内 幟にも書いてありましたが、麺はメーカー品では好みの『三倉食品』製の太麺「与那原そば」です。那覇市・前島の喫茶店・甘味処「窓」の麺を思い出しました。いつもながらモチッとした感じがあり、茹であげ方もコシ抜けになっておらずよかったです。ただ、輸送運賃やセットとしてのお値段を考慮すれば止むをえないとしても、沖縄的には「半そば」にも満たない麺の量には、かなり物足りなさが残ります。個人的には、おにぎりの代わりに麺の量を倍にするオプションが欲しいです(^^;

 トッピングは小さめの軟骨ソーキ2片と沖縄風カマボコ斜めスライス2枚、刻み青ネギに紅ショウガと、標準的なところでしょうか。紅ショウガは確かに彩りとしていいアクセントになりますが、ダシの味も色も変えてしまうので、食べる側が好みで乗せる方がいいなと思いました。

 以上、麺の食感とダシのバランスの良さには満足、しかし八角のような香りと量の少なさがそれぞれ★1つずつマイナス要因で、総合は★2つです。

2013/3/31 以前近くを通った際に、ランチタイム営業していないことを確認しました。

所在地:熊本市新生2丁目

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