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2008年11月1日土曜日

東京都千代田区・すばや・ソーキそば

すばや・ソーキそば■ すばや ■
 「ソーキそば」
  800円

 価格の満足度 ★★☆☆☆
 麺の満足度  ★☆☆☆☆
 ダシの満足度 ★★★★★
 総合     ★★★☆☆

 久しぶりのレポートになりましたが、東京に出かけて神田とお茶の水の間、神田小川町のホテルに宿泊して、チェックインした後にコンビニへ買い物に行ったら、その途中に、『本場 沖縄ソーキそば専門店』の垂れ幕を下げている店を発見!!

 これは外すわけにはいかないと思ったものの、時刻は夜9時を過ぎ、お店は居酒屋モードで営業をしているようなので、翌日の蛭に訪問しようと心に決め、一夜を過ごした翌日にいざ出陣。とはいえ昼までにはずいぶん時間があったので、11時チェックアウトの30分前まで部屋で粘った後で外出し、ニコライ堂から湯島聖堂を巡ったその足で神田古本祭の賑わいを見物して、ホテル近くの『すばや』に戻ると、ちょうど午前11時半の営業開始の直後。

 入ってみると店内の壁2面が鏡になっていて実際よりも広めに見えるのですが、カウンター5席とテーブル4卓の小さなお店です。先客は3名・1卓だけでした。

すばや・外観 こちらのお店、『アグーの豚骨』をダシに使っているとお店の外の垂れ幕にはっきり書かれていますが、沖縄ならアグーを使っているお店には証明書が掲げられているところ、証明書は見当たりませんでした。どこかに掲げてあるのに気づかなかった可能性もありますが。

 それにしても、最近本土方面でも結構見かけるようになった『アグー』の文字ですが、証明書はまず見当たらないのです。熊本でもつい先日まで『アグー豚のしゃぶしゃぶ 2時間食べ放題1980円』という、まず沖縄では絶対に考えられない(!)ことをやっていた店があったのですが(以前レポートした『熊本市・沖縄食堂』が閉店した跡に入った店)、あっけなく潰れました。

 そもそも『アグー』は、本島北部に200頭ほどいるだけと聞いていますから、全国津々浦々に出まわる生産量があるはずもなく、「ほんとかな??」が多いのではと個人的に睨んでいますが、こちらのお店が、という意味ではありませんので誤解のなきように。

 先客の注文が運ばれてすぐ、私の注文したソーキそばも運ばれて来ました。器は『まかい』や丼というよりは洋風の楕円形をしたもので、沖縄そばのイメージが想像しにくいようでもあり、お洒落でもあり。

 まず、ダシは実にいい味です。カツオの上品な香りがほのかに漂い、確かにトンコツ系のあっさりと合わせた感じで、若手の調理人にもかかわらず塩味はほどよく薄め。後に残る感じもなくスッキリと切れるとてもいいダシだと思います。東京でこういうダシに会えるとは、いい意味で予想外。思い切ってダシは満点!これは沖縄でも勝負できる味じゃないでしょうか。

すばや・店内 …ところが、です。ワタシの好みとしては麺がどうもいけません。まず独特のスパイシーな香りが何か麺にまとわりついているようなのです。コショウのようなピパーチのような…?形状は那覇市内の沖縄そばでも一番ポピュラーな平角麺で、しかも量も本場並みに盛られているのですが、もともとこのタイプはモソモソ感を覚悟するものの、それだけでなく、パサついた感じもあるのです。そうではないと思いつつも乾麺を戻したような食感は、コシがなくて単調なもの。

 トッピングは軟骨ソーキに、丸カマボコ薄切り2枚、錦糸卵に刻み青ネギという、オーソドックスなものです。軟骨ソーキは小さめのものが4個(4片というより4個の方がイメージに合う)。ダシの薄味に対しては味の主張が浮き出る濃い目の味です。ややダシと味の濃さのバランスがよろしくない感じで、もう少しトッピングの方も味付け薄めの方が、いっそういいダシが引き立つのではないでしょうか。

 都内であればお値段高めも止むを得ないでしょうが、麺が惜しい。ダシがいいだけに余計に惜しいので総合は★3つでした。

 営業は日曜定休日で、ランチタイムは月曜から土曜と祝日の11時半~15時まで、居酒屋モードが月曜から金曜の17時~23時とのことです。

所在地:東京都千代田区神田小川町

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