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2008年11月8日土曜日

那覇市・あけしの・ソーキそば

あけしの・ソーキそば■ あけしの ■
 「ソーキそば」
  680円

 価格の満足度 ★★★★☆
 麺の満足度  ★★★★☆
 ダシの満足度 ★★★★☆
 総合     ★★★★☆

 モノレール首里駅から守礼門方面へ向かう『龍潭通り』は、観光客が多いこともあって、沿道には沖縄そばを提供するお店が多く、このお店はずっと以前から訪問するつもりでいたのですが、日曜・祝祭日(それから第1月曜も)が休業のため、なかなか訪問できずにいて後回しにし続け、とうとうそのまま沖縄を離れてしまっていたのですが、ようやく今回、訪問を果たしました。

 石嶺の『やまぐすく』から、以前訪問した『御殿山』の前を通って『儀保まんじゅう』経由で首里中学の横へ抜け、ゆっくり歩いて40分ほどの道のりですが、何しろ蒸し暑い!!気温は確実に30度を超え、湿度は70%以上あるでしょうか。汗がズボンの膝まで流れてきましたが、強い陽射しの下を何とか到着。

あけしの・店内 お店の場所は、龍潭通りに面した首里当蔵の交番と郵便局の裏にある駐車場?らしきスペースの入口付近で、一見すると民家のような感じの玄関に看板と垂れ幕が出ていたので引き戸を開け、目の前に現れた狭い玄関には下駄箱が置かれて、『これ、ほんとに民家じゃないですか~??』

 上がり込んだのは座卓が2卓置かれた6畳ほどのリビング風の部屋。壁際にサイドボードが置かれ、その中はどこのお家にもありそうな泡盛や洋酒の飾り瓶と、家族用の食器。座卓横の窓際にはTVが置かれ、何やらSFアクション映画が大音量で放映中。いったんは窓際の壁に寄り掛かれそうな場所に陣取ったものの、そこはTVの真ん前であまりに音がやかましく(^^;、もう一卓のTVから一番離れた場所に移動すると…

 「ひゃっ!」

 え、床が濡れてる?!靴下を通して水がしみるほどの水溜まりがそこに。雨漏りする天気じゃあるまいに??見上げると、エアコンから水が滴っていたのでした。しょうがないので同じ座卓の反対側、TVに背を向ける場所に座りなおし。

あけしの・店内 おカミさん、水を運びながら、「すいませんね~、クーラーから水がこぼれて。」と弁明して冷房が入っていないことが判明。エアコンのドレン抜きの排水パイプが詰まっているらしく、運転を止めているとのこと。道理で汗は引かない湿気は多い。しょうがないので、メニューが書かれたうちわを本来の目的で使用させていただきました。

 さてさて、三枚肉トッピングで三回続けてそばを食べ、ようやく胃の腑は落ち着いたこともあり、『ソーキそば』を注文しましたが、メニューの『沖縄そば』だけに書かれていた『じゅーしー付き』は、『ソーキそば』も右に同じだったようで、茶碗蒸しのお椀ほどの器でじゅーしーが付いてきました。毎度のグチながら、そば以外の炭水化物は付けずに値引きしてもらった方がうれしいんですけどねぇ…。

 あけしのの『ソーキそば』、麺はやや丸みを帯びた平角麺で黄色が少し濃いタイプ、つなぎに卵でも使っているのかなと思ったのですが、食感にコシはあるものの、卵麺ならではの粘りはもう一歩。すると『鹹水』(かんすい)を使っているのかな?

あけしの・首里で一番 ダシはトンコツあっさり系から少しコクのあるタイプで、うまくまとまっています。店内に引っ込められていた外看板の『沖縄そば』には『首里で一番』と書き添えられているくらいで、ダシも自信作なのでしょう。首里で一番はちょっと無理があるかもなぁ…というのが私の印象ですけど(^^;

 ソーキはよく煮込まれて柔らかく、肉の離れもよく、とってもいい味です。軟骨ではない本ソーキがこの大きさで2つ乗っているなら、お値段は健闘です。

あけしの・店内に置かれた『うちわメニュー』 食べ終えて暑くなり、うちわメニューに書かれた『お食事のお客様に、100円ぜんざい、かき氷あります』の文字に惹かれてぜんざいを追加すると、「すいません、昨日で氷が終わっちゃって、きょうからやってないんですよ。さっきのお客さんもぜんざい頼まれたんですけど、出せなくて。」とのこと。

 「ありゃ、そりゃ残念。」と答えると、物欲しそうな表情に見えたんでしょうか(^^;、「氷なしでよかったら、ありますよ。」と、冷蔵庫から取り出したのはぜんざい用に作ってあった、沖縄らしいインゲンの練り餡。その餡だけ器に取って「サービスでいいですから。」と、デザートにしてくれました。氷がなくても冷えていておいしかったです。

 ところで外の垂れ幕には『沖縄そば 一日限定30食』と書かれていて、小さなお店ならではの特色を出そうとしているようですが、座卓が置かれた部屋の奥にはカウンター風の席が造られ、営業時間は11時半~23時半ですから、夜は居酒屋モードで営業のようです。

 支払いの段になるとおカミさん、さぞお好きなのでしょう、TVの前に立ちSFアクション映画の成り行きに見入っていましたし、奥の部屋にはギターや身の回り品が置かれていたりで、強く生活感が漂うアットホームなお店でした。

 その雰囲気とぜんざいサービスにも敬意を表して、総合は★4つ。

所在地:那覇市首里当蔵町2丁目

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