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2008年11月8日土曜日

那覇市・やまぐすく・三枚肉そば(大)

やまぐすく・三枚肉そば(大)■ やまぐすく ■
 「三枚肉そば(大)」
  550円

 価格の満足度 ★★★★☆
 麺の満足度  ★★★★☆
 ダシの満足度 ★★★☆☆
 総合     ★★★☆☆

 那覇市内のそばを毎日のように食べ歩いた昨年、アパートや職場から一番遠いエリアだった首里のさらに先、石嶺町周辺はなかなか足が伸ばせなかったので、今回は『那覇市内のお店は歩いて訪問』の大原則を片道だけ破って行きは交通機関を利用して訪問しました。

 なにせ蒸し暑くてたまらない真夏のような陽射しですし、チェックアウトも済ませ、汗びっしょりになっても帰りの便に乗る前に着替えもできずシャワーも浴びられないので、できるだけ汗をかかないようにするしかありません。それにしても、ほんとにこれで11月なんだろうか…??と思う、本当に真夏並みの暑さと強烈な陽射しです。

 地図によれば入り組んだ道の奥まったところにあり、探すのに苦労すると予想していたのですが、意外にも石嶺小学校と『首里厚生園』という福祉施設がいい目印になり、順調に到着できました。その『首里厚生園』、何と巨大な建物なんでしょう。隣接する総合福祉センターともども県立ですが、建設と維持管理にどれほどの県予算と補助金(税金)がつぎ込まれるかを想像しただけで、腹立たしくなるくらい巨大な施設です。

やまぐすく・外観 おっと、そういうことではなくて…(^^;…そばでした。アパートの1階にあるお店は11時開店なので、11時ちょうどくらいに前を通りかかるとまだ暖簾が出ていません。まさか本日定休日?と思いつつ、お店の横に回ると換気扇の排気口からファンの回る音が聞こえ、お店の中に人影も動いているようなので、もう少し待つことにしてしばらく周囲を散歩し、11時を5分ほど過ぎたところで再びお店に行くと、ちょうどおカミさんが暖簾を出しているところでした。

 「もうやってますか」と尋ねると、何となく気乗りしなさそうに「…どうぞ」との返事でしたが、まあ、いいと言われた以上はあまり気にせず、ひたすら目標に向かうだけ。店に入るとカウンター5席、座卓3卓にテーブル3卓、もちろん本日第一号の客でどの席を選んでもよさそうなので、4人がけのテーブルを一人で占領しました。

やまぐすく・壁面のメニュー札 厨房から注文を取りに出てきた旦那は、比較的愛想が良さそうなのでホッとしつつ、注文はまたも『三枚肉そば』。那覇市内にあって『沖縄そば』でなく、あえて『三枚肉そば』を名乗るからにはそれなりのワケがあろう…という期待もありますが、本土ではなかなか食べられない三枚肉への執着は、今回ツアーで3食目のそばにしてもまだ満たされず、というわけです。

 横の壁に新聞の切り抜きが貼られているのに気づいて読んでみると、『やまぐすく』の紹介記事で、どうやらダシに自信ありらしく、『ダシが多いのはスープとして味わって欲しいから』というようなオーナーのコメントが書かれています。しかし読み進めると、カツオでとったダシに『中華用の調味料を加える』と、私の感覚では歓迎すべからざることが書かれているじゃないですか~(;_;)いや~ん、中華料理用の調味料なんて嫌いだぁ~(;_;)

 もちろん、本日第一号注文のそばはすぐに登場。『わっ、まかいが大きい』と思ったのは、たっぷりとダシが注がれているからでした。新聞の切り抜き記事のとおりです。それをすすってみると、確からカツオのあっさり薄味系ですが、僅かに調味料のベタッとした感じが混じります。前日の『風庵』のダシがとっても素敵だっただけに、いつも以上に気になるのでした。

やまぐすく・店内 麺は標準的な平角麺で、コシはしっかりしています。このタイプの麺としてはまずまずでしょう。やや小さく硬めの三枚肉は3片ですが、薄味のダシに対して味が濃過ぎて味が浮いてしまうように感じます。それから、自信のダシが多いのはいいとしても、熱い麺類の一般論として麺に対するダシやスープの量には、適量というものがあるように思います。過ぎたるは及ばざるが如し、汁気が多過ぎると何だか間延びして見え、視覚的なおいしさが損なわれるのでは。

 また、この汁気が多いところに刻み青ネギがバラけて浮き、三枚肉もてんでバラバラに浮いている姿も、あまり美しくありません。視覚も食の大切な要素ということを考えると、総合★1つのマイナス。本来なら★4つのレベルだと思いますので、盛り付け方に少し工夫が欲しいものですね。

 うれしかったのは、フーチバーを好きなだけトッピングできること。本土の沖縄そばでは、フーチバーにはまずお目にかかれないので、ここぞとばかりにドッサリ盛り、ほろ苦く青い味をこころゆくまで堪能させていただきました。

 ところで、そばを食べ始めるや次々にお客さんが訪れて混雑し始めましたので、人気店なのでしょう。営業時間は11時から18時ですが、売り切れ次第閉店とのこと。定休日は第1・第3の木曜だそうです。

所在地:那覇市首里石嶺町4丁目

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