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2008年11月7日金曜日

島尻郡八重瀬町・風庵・沖縄そば(中)

風庵・沖縄そば(中)■ 風庵 ■
 「沖縄そば(中)」
  600円

 価格の満足度 ★★★★☆
 麺の満足度  ★★★★★
 ダシの満足度 ★★★★★
 総合     ★★★★★

 NAHAマラソンのコースになっている、那覇から南部方面への国道507号線の途中、旧・東風平町にあるお店です。古い民家を店舗として使っていると聞いたので、いつか訪問したいと思いつつも足は中・北部方面ばかりに伸び、南部方面は後回しになって、今回やっと訪問することができました。

風庵・外観 場所は国道から少し入った場所にありますが、それほどわかりにくくはなく、すんなりと到着。古い民家を利用したお店はこれまでにも何軒か訪問しました。基本的にはよく似た構造や間取りですが、生活感の深さというかオーナーの感覚がお店ごとに微妙に違うようで、それが訪れる楽しみでもあります。


風庵・店内 こちら『風庵』は、ついこの間まで本当に民家だったんだよ~、という感じがする縁側や室内の雰囲気。落ち着きを感じさせてくれます。配電盤と天井には裸線が赤白一本ずつ並行に碍子つきで張り巡らされ、レトロを感じさせてくれるのですが、これは演出でしょう。かつて1950~60年代の裸線の被覆に、こんな色がついていた記憶はありませんから。

 時間帯は午後2時過ぎで、他のお客さんは誰もいません。静まりかえった店内には厨房で調理する音が静かに響きます。のんびりとした時間を過ごすにはいい雰囲気です。廊下に下がった飾りのれんの向こうには、カウンター席のようなイスが見えていますが、混雑した時に使っているのでしょうか。そのスペースとの仕切りがわりに、なぜか坂本竜馬の写真が立っています。オーナーの好みなのでしょうか。

風庵・メニュー(表) お昼はこちらをメインにしたいと思って出かけたにもかわらず、途中フラリと『くるくま』のカレー&奥武島の天ぷらに浮気して、そばが収まる腹のスペースが縮小してしまったので(^^;、大サイズではなく中(普通)サイズの沖縄そばを注文しました。

 さてさて、登場した『沖縄そば』には見事な大きさと厚みの三枚肉がドンっ!と乗り、香り付けの削り節も添えられています。これはなかなかのインパクト。麺はやや肉厚の平角麺で最初は丸麺かと思いました。粘りと弾力のバランスがいい食感で、これはいいです。ただ、中サイズで普通盛りかといえば沖縄のそば屋さんにしてはやや少なめで、本土の沖縄そば普通サイズと同じくらいという感じです。

風庵・店内の床の間 ダシはクセもなくあっさりとして透明感があり、無化調を謳い文句にしているお店と同じタイプ。きっとカツオで丁寧にダシをとっているのでしょう。そこにトッピングの削り節がさらにアクセントをつけてくれます。しかして味はコクがあり、切れも抜群。ダシは文句なし満点。柔らかく煮込まれた三枚肉は、薄味ですが豚肉の持ち味がしっかり出て、あっさりダシと麺によく調和します。

 お値段対分量では、もう一歩頑張って感じもありますが、この充実した味と手間を考えれば総合は満点★5つ。お勧めの味です。

 ちなみに『風庵』では『パンプキンぜんざい』といって、普通のぜんざい(もちろん沖縄風の冷たいやつ)に、カボチャクリーム?をトッピングした一品があり、これがデザートにぴったりですが、今回はパスしました。いつか食べてみたいものです。

 営業時間は11時半から17時まで、毎週火曜日が定休日とのことです。

所在地:島尻郡八重瀬町友寄

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