■ 田舎(いなか) ■
「ソーキそば」
350円
価格の満足度 ★★★★★
麺の満足度 ★★★☆☆
ダシの満足度 ★★★★☆
総合 ★★★★☆
2007年8月から10月にかけて訪問した、上之屋の『いなか』、公設市場近くの『田舎』と『田舎・本店』と似た名前で、いずれも同じ『宮古そば』『ソーキそば350円』をウリにしているので、それぞれ関連があるのだろうとは思いながら、那覇に住んでいるうちに訪問して確認しようと思っていたお店です。
しかし、昼休みに歩いて往復できる距離ではなく、しかも土日が定休日で、近くの『やまさき』や『あじゃず』に足を運んだ時にも、このお店の前を通る時に『次回は必ず』と思い続けながら、ついに足を運べずに終わっていた『一番気になるそば家』だったのですが、那覇を離れて一年余り、念願かなってようやく足を向けられるこの日がやってきました。
58号線の天久交差点を過ぎ、安謝の交差点に続く陸橋の上り口の脇にある側道を下り、古い街並みが残る一角に入ると、見覚えのある民家のような建物がすぐ見えてきました。10時50分くらいに到着して玄関の貼り紙を見れば開店は11時10分。まだ準備中の立看板が立ったお店の前には、ちょうど亀浜製麺所の車が走ってきて止まったので、麺の配達だったのでしょう。
しばらく住宅街の屋根シーサーを探して歩き回ったあと、開店時刻に再び店の前に向かえば「営業中」の看板が立っています。
“やっとここに来られたかぁ…”。
感無量であります。
引き戸を開けて玄関で「こんにちは!」と声をかけてみましたが、反応がありません。しかしTVはつけられているので聞こえないのかと思い、靴を脱いで上がり込み、再び「こんにちはっ!」。
『……』
厨房には確かに大きなダシの鍋が火にかけられていますし、ビニール袋に一食分?ずつ入った麺が山積みになっていますから、営業しているのは間違いないのでしょう。厨房に首を突っ込んでもう一度声をかけても反応なし。火にかけたままのダシがあるので、いずれすぐにお店の方は戻るだろうと考えて待つことにします。
とにかく蒸し暑いので、置かれていた扇風機のコンセントが差し込まれているのをいいことに、勝手にスイッチ・オン。TVから少し離れた座卓に陣取って待つことにしようと玄関を振り返ると、何やら『おかみさん』らしい女性が買い物帰りのレジ袋を手に提げて玄関に向かってくるので、玄関が開くのを待ちました。
「あっ、いらっしゃい。」
おかみさん、まさか客が上がり込んでいるとは思わなかったらしく、玄関を開けて瞬時ギョッとした表情を浮かべましたが、すぐにスマイルに戻り、さっそく厨房に向かいます。
すかさず『ソーキそば』を注文。何しろ350円!!です。その時、陣取ったテーブル前の壁に貼られた新聞記事の切り抜きに目が止まりました。このお店が紹介されている記事でしたが、松尾2丁目の2軒の『田舎』はすべて姉妹店らしいことが紹介されていて、そのうち一軒は旦那さんが切り回しているようです。上之屋の『いなか』については触れられていなかったのですが、こちらも関係者の経営なのでしょうか。
さて、350円のソーキそば。宮古そばといえば麺の中にソーキが隠されているのですが、そこは普通にトッピングされた軟骨ソーキ。しっかり煮込まれて軟骨も実に柔らかく、いい味出してます。ダシはトンコツ+カツオ系のやや薄味ながらもしっかりダシが出たもの。僅かに後を引くものの、本場で食べると、こういうダシに普通にお目にかかれるのがうれしいです。
麺は配達車を目撃したので間違いなく亀浜製麺所。ポピュラーな平角麺のストレート。コシというよりシャキッとかサクッと表現した方がいい歯ざわりと食感は、ライトというかドライというか切れ味があるのでファンが多いようですね。私はもうすこしネチッこい麺が好みなのですが。
とにかくこの内容でこのお値段、には文句なく脱帽です。価格は★5つ満点。総合では麺の個人的好みがちょっと…で★4つですが、亀浜麺が好みの方には本当にうれしいお店でしょう。その証拠に、食べ始めてすぐ、次々とお客さんがやってきて、店内は一杯になりましたから。
ちなみに定休日は土曜・日曜、営業時間は11:10~19:00です。この地でずっと頑張っていて欲しいものです。
所在地:那覇市安謝
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2009年4月20日月曜日
那覇市・田舎(いなか)・ソーキそば
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