■ 安珍 ■
「そば(三枚肉)(大)」
650円
価格の満足度 ★★★☆☆
麺の満足度 ★★★★★
ダシの満足度 ★★★★★
総合 ★★★★★
待ちに待った久しぶりの沖縄そば探訪は、これまで二度にわたって『完売閉店』後の午後到着で辛酸を嘗めた、与那原町の『安珍』を第一目標に定めました。金曜の夕刻仕事が終わってただちに福岡空港へ向かい、沖縄行きの便に飛び乗って那覇市内に前泊して満を持し、『三度目の正直』を期して開店時刻11時半めがけての訪問スケジュールです。
途中、ボロジノ食堂の移転?を確認してから慣れた道を一路与那原へ。途中のそば家もいろいろ気になります。すわっ、「そば」の幟発見!と思えば、某コンビニが立てていた「ざるそば」の幟の裏返し。「そば」の文字は解読したものの「ざる」の裏返しは判読できずに屋号と勘違い(^^;。
とにもかくにも、11時30分ちょうどに『安珍』の駐車場に到着。国道から少し入る狭い路地に面した鉄筋コンクリート3階建の一階が駐車場・・という、沖縄ではごく普通の構造の民家がお店で、駐車場は路地を挟んだ真向かい。
車を降りるとまだ門扉は閉まったまま。『ありゃ??』
定休日は月曜と確認してきたので、土曜日は営業のはず??と思う間もなくオーナーが駐車場のタイヤ音に気づいたらしく、道路からは階段を上って高くなった玄関から登場、こちらを見ながら幟を立てに階段を降りてきました。
「もういいですか?」「どうぞ!」
玄関を入ると本当に普通の民家です。古民家ではなく現在の一般的な民家。客間に案内されたような畳部屋に陣取ると、見事に磨き挙げられた仏壇が正面に鎮座し、ロウソクが上げられています。そういえばこの季節は清明(シーミー)祭。まるで作り付けのタンスのような立派な仏壇に、ご先祖を敬い大切にすることが誰にとっても日常の一部であり続けるこの地に、『戻って来た』と感じられる懐かしさの理由を、ふと感じたりしたのでした。
年配のご夫婦でお店を切り回し、そばはすべて自家製手打ちゆえに、だいたい午後1時頃の完売でいつもお店は閉めるそうですが、2度の空振りがあっても訪問した甲斐があったと感じさせてくれる、落ち着いた雰囲気です。
注文はシンプルに『そば』の大。カッコ付きで三枚肉と書かれています。それはもう伝統のメニューですから「そば」でOKなんですが、『安珍そば』(豚ロース肉)という品が以前あったようで、屋号を冠した看板商品との素材の違いを書き添えているのでしょう。『安珍そば』はメニューに写真入りで載せられていますが、何かの理由でしょうか、抹消されていました。
そうそうロース肉といえば沖縄では赤身のBロース(懐かしや~(^o^))のこと。本土で『ヒレカツより脂肪が多いロースカツ』というイメージが摺り込まれている方々が意表を突かれる、あっさりし過ぎ?のBロースは、加熱するとカジキやカツオを煮たような食感です。そういや~そばレポートの最初の最初、私も魚肉と間違えたんですが(^^;
ちなみに地元の方の言では、法事料理は『絶対に』Bロース、三枚肉はお祝事用なのだとか。
久しぶりにお目にかかる「そば」が眼前に据えられると、カツオの上品な深い香りが食欲をそそり、北部・名護のそれに近い手打ち・手切りの平麺はしっかり打たれてコシも強く、とてもいい感じ。トッピングに紅ショウガが載っていたので、ダシの味を変えてはならん!とばかりに慌てて全部箸で摘むと、一気に口に放り込んでダシをすすって流し込みました(^^;。
“無化調”を謳わずとも、しっかり丁寧にとられたダシは実に香しく味わいに奥行きもあります。三枚肉の味もそばとの相性がよく、濃い目の味付けで浮き上がったりは決してしませんでした。トッピングその他は、卵焼きを刻んだものとカマボコの薄切りが2枚。
手間がかかる分、お値段は激安とはいかないもののリーズナブル。しかしそれをカバーして余りある麺とダシの完成度の高さは満を持して訪問した甲斐があった★5つ、満点でした。
なお、別のお店の画像を間違えて掲載した情報が最近あって迷惑を受けたため、店内の撮影はお断りしています、とのことでした。
所在地 :島尻郡与那原町与那原1761
電話番号:098-945-1913
営業時間:11:30~18:00 売り切れ次第閉店 夕方は閉まる確率高い
定休日 :月曜
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2010年4月24日土曜日
島尻郡与那原町・安珍・そば(三枚肉)
投稿者 Village-Organizer 時刻: 11:36
ラベル: 島尻郡与那原町与那原
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