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2010年9月18日土曜日

那覇市・春和(はると)・春和そば

■ 春和(はると) ■
 「春和そば」
 580円

 価格の満足度:★★★★☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 ダシの満足度:★★★☆☆
 総合    :★★★☆☆

 2010年8月にオープンしたお店ゆえ、那覇を離れた2008年3月当時はもちろん、昨年9月に近くにある『さらだ菜っぱ』を訪問した時も存在していなかったので、このエリアに新しいそば家開店と聞いては、心穏やかにしていられるワケがありません、さっそく沖縄訪問を機会に訪店しました・・・というより昨今は本末転倒して、訪店を機会に沖縄を訪問しました、と書いたほうがより正確かもしれません。

 懐かしくも歩き慣れた楚辺の交差点から、いまは取り壊されて影も形もなくなった赤十字病院跡の南側に広がる住宅街を抜ける道を地図を頼りに歩いてゆくと、ありました。住宅街にある三階建アパート一階のその部分だけ外壁がオレンジ色にお化粧され、目に入った「春和」の文字。

 夕方なので売切れ閉店が心配でしたが、ほぼ16時のこの時間でも暖簾は軒先に、営業中の立て看板は玄関脇に出されていたのでまずは安心。玄関を入った店内は、そば家というよりイタリア料理店のようにちょっとクールな雰囲気で、テーブルや椅子はスッキリとしたデザイン。

 4つある4人がけテーブルの一つには、先客の若い女性一人がそばを味わっていました。ああ、これぞ懐かしき沖縄そば家の日常の姿。テーブル上には、ラップ掛けで乾燥を防ぎトング付きの配慮もうれしいトッピングフリーのフーチバーが、まかいに入って置かれています。

 注文は看板メニューの「春和そば」。メニューには『なんこつ一個プラス三枚肉一枚』と書き添えられています。どんなそばが登場するのでしょうか。

 オーナーの許可をいただき店内を撮影したあと、そばの登場を待つ間は、厨房近くのTVから放映されるバラエティの音声に、賑やかでアップテンポな別のBGMが重なって、賑やかなことこのうえなし。閑静な住宅街にあって来客も2人だけなので、よけい音が大きく聞こえます。こりゃたまらん、総合で減点★1つ。

 それはそれとして、そばが運ばれてうれしい三枚肉の大きさは、農連市場近くの『凸凹』以来久しぶりにお目にかかる、まかいハミ出しモードです。『凸凹』のは確か三枚だったので迫力がありましたっけ。上品なカツオの削り節がトッピングされていますが、それはトッピング状態にしたままで、まずダシを一口。それなりにまとまってクセはありませんが、優等生的な無難さでしょうか。うまくできた濃縮ダシを使っているのかもしれませんが、トンコツ+カツオ系に昆布的な感じもしました。

 一方、麺は結構コシがあるストレートな平角系の麺で、いい仕上がりです。最近のトレンドになりつつある生麺ではないですが、粉臭さは全くなく粘りも少し感じられます。

 ここでトッピングの削り節をダシに沈め、待つことしばし。追いカツオ状態のいい香りが漂ってきました。その香りを楽しんで味わったところで、次はさらにフーチバーのトッピング。一杯で三度『おいしい!』を味わえました。

 久しぶりにまちぐゎーで味わう沖縄そばは、やっぱりいいものです。全体としてよくまとまった味で本来は★4つなのですが、賑やか過ぎる店内環境で減点1につき、総合は★3つ。

 「春和をなぜ“はると”と読むのですか?」とオーナーに尋ねると、「特に深い意味はないんですけど、子どもの名前の字を組み合わせました。」だそうです。子煩悩な若いオーナーさん、頑張っていい味探求を続けて欲しいですね。

所在地:那覇市与儀
営業時間:11:00~売り切れ次第終了(月曜休)

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