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2010年9月19日日曜日

中頭郡中城村・くわっちぃやー・ソーキそば

くわっちぃやー・ソーキそば■ くわっちぃやー ■
 「ソーキそば」
 650円

 価格の満足度:★★☆☆☆
 麺の満足度 :★★☆☆☆
 ダシの満足度:★★★☆☆
 総合    :★★☆☆☆

 沖縄本島中部の東海岸にも気になるそば家が何軒かあって、今回は中城~沖縄市あたりの探訪を試みました。以前訪問した『与那原家』や裏通りに『安珍』のある与那原から、畑の間を北上するレーン狭めの4車線国道329号線を走ってゆくと、忽然とそば幟が右手に林立しています。以前このあたりを通った時に立ち寄ってみようかと思いながら、ついつい通過してしまったのはこのお店だったか・・と思い出しつつ、今回も幟が立つ交差点は通過してしまったので、次の交差点でUターンし、右に折れてみました。

くわっちぃやー・外観 数十メートル先には背の高い看板が立ち、『畑人のそば家 くわっちぃやー』とあります。同じ看板柱の下には『松寿園』とも表示が。どうやら本業は造園業の農家が営むそば家さんのようです。ちなみに畑人は「はるさー」と読み、畑で仕事をする農業従事者のことです。『くわっちぃ』は、ごちそうというような意味で、畑を耕す人→鍬を使う人→クワッチー・・ではないようです(^^;

 グラウンドのように高い金網で囲まれた駐車場に入ると人の気配がなく、お店の玄関周辺には暖簾も幟も貼り紙も看板も何ないので、瞬時、本日休業か・・?と思ったのですが、駐車場脇にある東屋風赤瓦の作業場?に置かれたラジカセからはラジオ放送が流れています。農業現場では軽トラックの荷台や運転席に置いたラジオから放送を流し、BGMにしながら畑やハウスで作業をする・・・という光景によく出くわしていたので、これぞ『営業中』の目印。

くわっちぃやー・玄関内側の野菜種 玄関には、ホームセンターなどでお馴染みの野菜の種袋を販売するスタンドが置かれているのが見えて、やはり畑人のお店だな~と実感できます。それにしても『営業中』の看板くらいは出しておいた方がいいと思うのですが・・。

 内部は、ハルサーのお店を自称するにふさわしく、農家の納屋のような太い梁が通った造りで、客席の壁には農作業に使いそうな道具がオブジェのように飾られています。

 本日の客第一号のような時間帯の訪問で、店内のテーブルには誰もいません。入口に券売機が置かれ、壁には写真でメニューが紹介されているので、迷うことなく「ソーキそば」の食券を購入します。券売機には、『ランチタイム AM11:00~PM2:00 ジューシー サービス』と表示されていたので、食券を手渡す際に「ジューシーはいりませんから。」と伝えました。ジューシーで満腹になっては、後が支えるというもの(^^;。

くわっちぃやー・店内 さて、ソーキそば。麺は細めの平角麺で亀浜のそれに近いのですが、それよりもさらに厚みが薄く食感は微妙に異なるようです。比べるとすればカップ麺のそれにやや近いのかも。決して柔らかめの茹で方ではないものの麺の肉厚が薄い分だけ、シコシコ感が不足した感じで、コシが弱く感じてしまいます。

 ダシは濃縮の業務用に近い味で後に残るものが少しありますが、薄味でくどさは感じさせません。それなりにまとまった味です。

 ソーキはもちろん本ソーキでよく調理されて骨離れが良く、ダシや麺の味との相性もいいようです。欲を言えばもう少し肉/骨比が大きいといいのですが、私の一杯は骨が多く肉は少なめ。ソーキそばは価格高めが普通ですから、骨ばったソーキそばってのはちょっと損した感じがつきまとうものです。

くわっちぃやー・店内 しかしそれはそれとして、沖縄で味わう沖縄そばはやはり気分的にうまいですし、地元の人々にこれだけ浸透し愛され日々常食されるメニューが、他の地にあるでしょうか。もしあるとすれば、讃岐うどんが肩を並べるくらいかも??

 麺の物足りなさとソーキの可食量対価格のモヤモヤ感が残り、総合的には標準的なレベルにはやや足りず、★2つです。

 食べている途中で、オーナーらしい男性が農作業から戻ったようでしたが、たまたま店内で放映しているTVの情報番組で、那覇市内の人気カレー店が紹介されている時、カレーセットもメニューに持つこの店のオーナー、新聞を読んでいた手を止めてジッとTVに見入っていたのが印象的でした。

所在地:中頭郡中城村安里
定休日:年中無休?
営業時間:11:00~17:00 らしいです。
電話:098-895-1721

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