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2011年8月20日土曜日

島尻郡与那原町・あん・ありんくりん

あん・ありんくりん■ あん ■

 「ありんくりん」
  500円

 価格の満足度 ★★★★★
 麺の満足度  ★★★★★
 ダシの満足度 ★★★★★
 総合     ★★★★★

 『さーふーふー』から中城城址を巡ったあと、東海岸沿いの国道329号線を那覇方面へ戻ってゆくと、何軒か巡ったそば家が点在していて記憶を辿る楽しみがありますが、南部方面への国道331号線との交差点を那覇方面に曲がって、事前チェックしていたそば家へ向かいました。カーナビの目的地にもその店は登録されていたので、案内どおり県道77号線を南城の方に曲がって「間もなく目的地周辺です」のアナウンス。

あん・外観 ところが目的のそば家は見つからないまま通り過ぎてしまたようなので、Uターンして道路沿いの少し奥まで探しても見つからず(わき見運転に注意!!)。今回の沖縄そば探訪は、廃業・閉店続きで予定が狂いっぱなしです。仕方がないので本日3軒目はあきらめ、那覇へ向けて再び329号線に合流すると、ほどなく反対車線の向こう側に『自家製麺』の文字が染め抜かれた垂れ幕が!

 『!!』

 即座に次の信号から狭い道を右折してUターン。329号を与那原方面へ・・と思えば、与那原の交差点からの渋滞列が続いてなかなか店の前まで進めません。ノロノロ運転の末にやっと店が見えてくると、歩道と店舗の僅かなスペースは駐車中の2台で満車。玄関先にあったスペースに車を乗り入れると、女性が入り口から出てきました。

 「裏に駐車場がありますから、そちらへ停めてください。」

 誘導にしたがって店の裏に車を入れて道路側の入り口へ戻ると、玄関先の路面には黄色い大きな文字で「駐車禁止」と描かれていました(^^;国道の渋滞列から店先に曲がった時に気がつかず・・でした。

あん・店内 『あん』という大きな文字が暖簾と垂れ幕に。『庵?かな?』と思いつつお店に入ると、先客がお食事中です。普通の民家をお店に改造した風なので席数はそれほど多くなく、小さなテーブルが4卓とカウンター席だけで、オーナーらしき男性とさきほど駐車場を案内してくれた女性がカウンター席が面した厨房に立ち、二人だけで店を切り回しているようです。

 手にしたメニューの表紙には『麺は小麦粉のみを内モンゴル産の天然かんすいと自然塩、アルカリイオン水で打った自家製麺です』と書かれていて、オーナーの意気込みを感じさせてくれ、何やら期待できそうな雰囲気が。『スープは二種類からお選びください。』とのことなので、豚骨・鶏ガラ・カツオ・昆布の合わせダシだという『あっさり味』で『ありんくりん(あれもこれも)』というトッピングの種類が多い一品を選びました。さらにトッピング数が1品多い『なんもかんも』というそばもありましたが、本日3杯目は少し遠慮・・・。

あん・壁面のメニュー札 茹で置きしない生麺なので少し時間はかかりますが、待たされる分、期待は高まります。そして「お待たせしました。」 まず麺を一口。中太クラスの平角麺は、粘りのあるコシが強く粉っぽさを全く感じさせず、ツルツルッと気持ちよく喉を通ります。これはなかなか!好みじゃないですか!それほど離れてはいない『与那原家』のラーメン的な生麺とも少しタイプが違いますが、やはり手打ちラーメンに近いのかもしれません。

 トッピングはロース肉、軟骨ソーキと三枚肉に水菜が添えられ、刻み葉ネギが散らされて見た目にもおいしそうです。ダシは期待どおりの完成度。上品なカツオの風味に昆布のうまみが調和して、濃すぎず薄すぎず、麺の持ち味を引き立ててくれます。トッピングの味付けもダシによく馴染んで、久しぶりのおいしいそばに大満足。それでいてお値段はリーズナブル。沖縄そばの醍醐味を感じさせてくれました。

あん・メニュー 文句なし満点!だったので、お店を出る時に「沖縄そばの食べ歩きをしてるんですけど、本当においしかったです。」と厨房に声をかけると、オーナー夫妻(実際にそうなのかわかりませんが、そういうことにしておきましょう)の笑顔が返ってきました。
 会計をしながら、オーナー夫人に「お店の名前の『あん』って、何かいわれがあるんですか?」と尋ねてみました。

 「名前が『安里』なのと、安い、安心の『あん』です。」

 那覇から寄り道してでも食べに行く価値があると思います。

所在地:島尻郡与那原町上与那原
電話:090-6862-1772
営業時間:11:00~19:00(ラストオーダー18:45)
定休日:火曜日

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