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2014年7月18日金曜日

那覇市・みそ汁屋・ソーキそば

みそ汁屋・ソーキそば ■ みそ汁屋 ■

 「ソーキそば」
 700円

 価格の満足度 ★★★★☆
 麺の満足度  ★★★★★
 ダシの満足度 ★★★★☆
 総合     ★★★★★

 炎天下、首里方面から坂下通りを大道方面へ下ってゆくと、めまいがするほどの暑さ。日陰を探して歩くよりは日傘で自衛して暑さを和らげましたが、道路の照り返しと熱気はかなりのもの。沖縄では、数年前から「男性も日傘をさしましょう」というキャンペーンが展開されているはずですが、地元男性で日傘を使っている人はいまだほとんど見かけません。

みそ汁屋・外観 その坂下通りを下っていった先の栄町市場近くにオープンした『みそ汁屋』という店が、事前リサーチでソーキそばを出しているとわかったので、台風被害で東口のテント屋根が落ちた栄町市場から、その南側に並ぶスナック兼旅館街へ抜けると、お店はすぐそこ。ドア1枚分の網戸を開けると、テーブル2台(合わせて5席)とカウンター3席だけの小さなお店に、ねーねーが一人で店番をしていました。

 メニューは至ってシンプル。『みそ汁屋』というだけあって汁物がメインになっていますが、みそ汁以外もソーキ汁、魚汁のみ。そのソーキ汁を改良してそばに仕立てた『ソーキそば』のようです。もちろんそばメニューは『ソーキそば』一品だけ。自信作のようで、沖縄そばの店でしばしば見かける「沖縄そばランキング」の人気投票にエントリーしている旨、壁にポスターが貼り出されていました。注文は必然的に『ソーキそば』です。

みそ汁屋・店内(画像が手ブレでぼやけています) てぃだの光が道路にまぶしく照りつける真夏の昼下がりには、むしろ不思議な静けさを感じることがありますが、セミの声も聞こえずTVの音声もない小さなお店の中はそんな時間が流れる感じでした。栄町市場界隈は何度も歩いていますが、このお店は以前はなかったはずで、看板も新しい感じだったので、最近オープンしたのでしょう。カウンター越しに調理をしているねーねーの姿が見え隠れしているので、「このお店は、最近始められたんですか?」と尋ねると、開店は今年(2014年)の2月15日とか。

みそ汁屋・卓上のメニュー そのうち、ねーねーから「観光で来られたんですか?」と逆質問。沖縄そばを食べるために来たと返答すると、びっくりした様子で、「嫌いっていう人も多いんですよ。」沖縄そばの食べ歩きを始めたいきさつを話しているうちに、『ソーキそば』ができあがり、運ばれてきました。

 トッピングには大きなソーキが2片と、結び昆布2本、刻み卵焼き、小松菜。これは充実した内容です。まずダシを確認。あっさりトンコツ系に昆布の風味の醤油ベースの味は、自然素材が原料で完成度が高い最近のメーカー製濃縮ダシと一口めには勘違いしそうですが、味わうほどに深みがあり飽きがこない上品さがあります。ダシは★4つ。

 覆われたトッピングの下から発掘するように持ち上げた麺は縮れが入った平角麺で、コシが強く生っぽさを感じない上質な麺でしたが、お店の規模からすると自家製麺ではなさそうなので「この麺は、どこかの製麺所に頼んでいるんですか?」と尋ねると、「照喜名製麺所の麺です。」とのこと。製麺所の麺としては個人的に最も好みのタイプで、時間がたってもコシがヘタれることはなく、最後までおいしく食べられて満点★5つ。

みそ汁屋・壁に貼られたメニュー ソーキはもちろん本ソーキ。骨離れがよくボリューム感があって、しかもダシの味との相性もよく、いい味です。ソーキそばの常としてお値段は高めの設定になるのですが、消費税や物価がUPしているこの時期に、700円でこのソーキのボリュームなら価格以上のお得感がありました。

 汗を拭きながら食べ終えて、帰路空港へ向かうべく安里駅の階段を上ったところで、使い慣れない日傘をみそ汁屋のテーブル下に置き忘れたことを思い出しあわてて取りに戻ると、ねーねーは「あら、気がつかなくてすみません!」とまた素敵な笑顔を見せてくれたのでした。

所在地:那覇市安里388-169
電話:098-885-3749
営業時間:月曜~金曜 11:30~翌1:00、土曜 19:00~翌3:00
定休日:日曜
お店のサイト:http://misosiruya.zouri.jp/

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