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2014年11月26日水曜日

那覇市・畑人・八重山そば

畑人・八重山そば ■ 畑人 ■

 「八重山そば」
 600円

 価格の満足度 ★★★☆☆
 麺の満足度  ★★★★☆
 ダシの満足度 ★★★★☆
 総合     ★★★★☆

 『参太三餃子』からさらにそば探訪の放浪を続けたものの、いかに消長の激しい沖縄そば店業界にあっても、那覇中心部に新しい沖縄そば専門店がそう簡単に見つかるはずもないので、兼業店狙いにターゲットを変更しました。そして安里駅から崇元寺通りを歩いてゆくと、国際通り北端の安里交差点で沖縄そば幟を二ヶ所に発見。

畑人・外観 一ヶ所は国際通りに少し入ったところ、もう一ヶ所は崇元寺通りを少し進んだところに。お店は一方がマンション一階のテナント、もう一方は古い木造二階建ての地元食堂系だったので、もちろん地元食堂系の方に。しかし、午後三時を過ぎたこの時間帯、そのお店はどうも人の気配がなく営業していない様子だったので、マンション・テナントのお店の方に交差点を渡りました。

 看板テントには「食べて・飲んで・唄って カラオケラウンジ」、看板には「琉球・八重山料理処」と書いてあるので、夜の営業が主なのか・・と、足が止まってしまったものの、そば幟には「こだわりの 昔風 島そば」と染め抜かれているので、これはやはり試してみねば・・という気になってドアを押しました。

畑人・カウンター席 店内は、まさにスナックという感じ。壁掛けディスプレイが見えるカウンターに5席にソファーの二人テーブル席が2卓。夜は“ママ”と呼ばれるのであろう女性が一人、カウンター横の厨房でビア・サーバーのお手入れをしていました。

 ソファー席に陣取ると“ママ”が、「新聞、よかったらどうぞ」と持って来てくれました。沖縄タイムスのほか石垣島で発行されている八重山毎日新聞も。八重山毎日新聞は那覇に届くのが夕方になるそうで、前日のものでした。知事選挙の結果を受けた普天間基地移設についての記事など、沖縄はまだ敗戦・占領のまま時間が停止していることを、毎度のように感じさせる記事が目に入ってきます。

畑人・国際通りに面した立地 そして、占領後『奇跡の1マイル』と米国基準の度量衡単位で呼ばれ続ける『国際通り』もまた、うちなんちゅーの日常とは無縁の地。そのストリートの北端でカラオケ・ラウンジを営みつつ、故郷の八重山に思いを馳せながらお店を続ける“ママ”。沖縄という地は、この先どうなるのだろう・・・

 ・・・と思っているところに、八重山そばが運ばれてきました。丸麺の八重山そばを食べるのは実に久しぶりです。まずダシを口に運ぶと、バランスよく調味されたやや濃い味。天然素材系の濃縮ダシを延ばして使っているのかもしれませんが、メーカー品であっても昨今のダシは完成度が高く、口に残って尾を引くことなくスッキリと切れるので、侮れません。★4つ。

畑人・店内の飾り 麺は、ゆで麺ながら柔らか過ぎることなくパサつくこともなく、しっかりしたコシといい食感があります。粘りというまでには至らないものの、いい感じの★4つ。ママの言によれば、木灰汁の上澄みをつなぎに使って製麺されているそうで、そのような麺を石垣で作っているのは唯一この麺の製造元だけだとか。それが「昔風 島そば」たる所以なのでしょう。

 トッピングは、八重山そばのお約束で五ミリ角くらいに刻んだ三枚肉に、刻みカマボコと刻み葉ネギ。刻んで盛ると多めに見えたりするものながら、三枚肉はもうちょっとボリウムが欲しいところ。それゆえ、小皿料理が一品ついているものの価格満足度は★3つの標準的なところです。

畑人・テーブル席 ガッツリ食べたい向きには、多少物足りなさを感じるかもしれないのですが、うまくまとめられた八重山そばは総合★4つです。那覇市内で八重山そばを食べたい時にはお薦めです。那覇市内の八重山そばとしてはもう一軒、『ジュネ』もあります。

所在地:那覇市安里2丁目4-17 ライオンズマンション安里101
電話:090-8912-6357
営業時間:11:30~ラストオーダー23:00
定休日:第二水曜、第三日曜

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