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2014年11月27日木曜日

那覇市・月桃(安里店)・ソーキそば(大)

月桃(安里店)・「ソーキそば(大)・こってりダシ」 ■ 月桃・安里店 ■

 「ソーキそば(大・こってりダシ)」
 650円

 価格の満足度 ★★★☆☆
 麺の満足度  ★★★★★
 ダシの満足度 ★★★☆☆
 総合     ★★★☆☆

 久しぶりの沖縄訪問の2日目は、昼・夜は沖縄そばをお休みして、前日『畑人』を訪問した際に近くで発見した夜間営業のお店をターゲットに、夜9時を過ぎてからホテルに出発しました。沖縄都市モノレール・通称『ゆいレール』の一日乗車券は、有効期限が日付単位ではなく最初の使用から24時間有効という国内ではとても珍しいタイプ。この時間なら使用しても、翌日午後に那覇空港から飛び立つまで使えることになるので、ありがたく一日券を利用することにしました。

月桃(安里店)・外観 ホテルから最寄り駅の旭橋までは徒歩。一日乗車券を購入した後に安里まで乗車して、崇元寺通りに面した『月桃』へ行くと、やってました(^^)。営業時間は19時スタートの翌日午前2時という時間帯は、きっと飲んだ帰りのお客さんをお目当てにしているのでしょう、カウンター4席だけという小さなお店です。

 月桃という屋号は、沖縄在住当時、真和志の農協の建物にテナントで入っていた同名のお店を訪問した記憶があったので、厨房の女将さんに訪ねると、やはり、昼間本店で営業した後、夜はこちらでそばを出しているとのこと。農協の建物の中にある本店だと農協の勤務時間に営業時間を合わせざるをえないので、稼ぎ時の夜間に営業できない歯がゆさを感じてこちらに出店したのかもしれません。それゆえ、支店というよりも本店の夜間営業店舗といった方が的確なのかも。

 観光客で夜も賑やかな国際通りや、地元の皆さんが繰り出す久米、松山、辻からも離れたこの地で、夜間専門店にお客が来るだろうかと思えば、あにはからんや、ご近所の栄町市場の飲食店(餃子とか、豚の骨髄シュースとか・・・)にはコアなファンが最近多く、また安里駅近くの居酒屋もそれなりに賑わうらしいので、そこから流れてくるお客もあるのでしょう。注文した後、客が一人やってきました。

月桃(安里店)・カウンター奥の厨房 さて、こちらも店先に「手打ちそば」と大書された看板が出ているので、麺には期待できそうですが、店内の壁に『真昆布使用あっさりダシ』と『やみつき(限定10食)こってりダシ』と二種類のダシを紹介する貼紙があります。最初、食事後のこの時間に『こってり』は少々ハードかと思い、『あっさり』を注文したものの“限定”“やみつき”と言われると、どうしても気になるもの。女将が準備にかかったところで「すいません、まだ『こってり』に変更できますか?」と声をかけると、OKとのことなので、変更しました。

 数分後、出てきた『こってり』を見てびっくり。白濁したトンコツダシのまんま・・じゃないかと思うくらいで、一口すすると醤油を一切排した塩味です。ラーメンらなトンコツ塩ラーメンなんですが、醤油っ気がまったくない沖縄そばは初体験。前日のサバ煮付風味のダシに続いて、今回のそば探訪はなぜか風変わりなダシ続きです。これはこれで何となくいけるかもしれないですが、やみつきになるほどではないのかな~・・というのが率直な印象。それにトンコツの香りがあまりにストレートすぎて、ダシだけでお腹が一杯になりそうな感じがします。ダシの工夫には敬意を表しつつも何とか★3つ。

月桃(安里店)・店内 麺は素晴らしい!です。縮れた生麺でモチモチとした強いコシの食感は、最も好みのタイプ。麺は文句なしの満点です。それからトッピングの本ソーキも、塩味のダシと調和するべく塩味で調味されてダシとの相性はいいようです。しかし何か物足りなく感じるのは、やっぱり醤油の香りがどこからも感じられないせいなのでしょうか。

 全体的には、こってり感が強いものの少し“もたれ”感が伴うかもしれないダシは、ちょっぴりでも薄口醤油かカツオ系の風味を加えるとさらに奥行きも食欲をそそる味も出るのではないか、というのが個人的感想。さらなる可能性に期待して★3つですが、このこってりダシがやみつきになると総合★5つの価値があるかもしれないなぁ・・・何といっても麺の出来栄えが素晴らしいですから。

所在地:那覇市安里3丁目1-8
電話:不明
営業時間:19:00~翌日2:00
定休日:なし

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