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2015年7月8日水曜日

国頭郡本部町・かなん・ソーキそば

かなん・ソーキそば ■ かなん ■
 「ソーキそば」
 700円

 価格の満足度:★★★☆☆
 麺の満足度 :★★★★☆
 ダシの満足度:★★★☆☆
 総合    :★★★☆☆

 1月に沖縄を訪問した時に行ってみると、定休日の日曜ではなかったのになぜか営業していなかったのが、本部町の国道505号線から美ら海水族館方面への県道に入ってすぐのところにあるこのお店。それ以来気になっていたので、今回改めての訪問で、通い慣れた国道58号線をひたすら北上し、名護市街を抜けて本部町に入ったのは午後1時を過ぎてからになりました。

かなん・外観 本部町はそば激戦地であるがゆえ、どのお店も高いレベルのそばを出してくれる可能性が高く外れることはあまりないので、安心して車を駐車場へ入れました。立地条件ゆえ、さすがに目立つのがレンタカー。空いたスペースが玄関前にあったので車を停めると、トタン屋根の小屋のような平屋のお店の入口にかかっている暖簾には、なぜか『ぜんざい家』と書かれており、建物の壁にもチャーシュー丼の大きな看板と写真が掲げられ、一目見ただけではそば屋という雰囲気がせず、「違ったかな??」と一瞬戸惑いました。

 しかし、事前のリサーチでそばを提供するお店であることはわかっていたので、気後れせずに玄関から店内へ。少し薄暗い感じの店内では先客のグループ一組数名だけがお食事中。観光客が特に多い道路沿いのお店ながら、午後1時半を過ぎていたせいか混雑とは無縁な静かな印象です。壁に張られたメニューは、大きく分けて「そば」系と「ぜんざい(もちろん沖縄の)」系が中心。変わったところでは『チャーシューそば』という一品もありました。

かなん・店内の壁に貼られたメニュー そういえば、ありそうでないのが『チャーシューそば』かもしれません。沖縄そばの定番トッピングである、三枚肉、軟骨ソーキ、本ソーキ、てびちといった豚肉系バリエーションに、ラーメンでは必須アイテムのチャーシューといえども割って入る余地はないようで、これまでお目にかかったことはありません。『かなん』では自家製チャーシューとメニュー札に明記され、チャーシュー丼を目玉に据えているくらいなので、きっと相当自信作のチャーシューなのでしょう。

 好物の『軟骨ソーキそば』がそば系メニューのラインナップになく、お店オリジナルと言ってもいい『チャーシューそば』に興味をそそられたものの、やはり王道『ソーキそば』を注文しました。そのソーキそばのメニュー札に「スペアリブのことです」と書き添えてあるのは、県外からの客の立ち寄りが多いということ・・なのでしょうか。ちなみにく、『沖縄そば全部のせ』のトッピングは、ソーキと三枚肉とチャーシューでした。

かなん・店内 注文から4分ほどと、割とスピーディに運ばれてきた『ソーキそば』には、紅ショウガのトッピングが施されていたので、急いで全部を骨入れの小皿に除去しました。自己主張が強い紅ショウガの味も色も、繊細なそばの風味を五感で味わおうとする際には邪魔になるだけ、というのが私の主張(^^;。幸い、紅ショウガが載っていたのはトッピングされた刻み青ネギのさらに上だったので、紅ショウガがダシに浸る被害は食い止めることができました。

 まずダシを一口味わうと「普通のじょーとー」。メーカー製の濃縮ダシのようにも思えますが、確証も証拠もありません(^^;カツオの香りはそこそこ効いているのですが、味は無難にまとめた優等生。押しの強さや強烈な個性とは対極的な感じです。ダシは標準的な★3つ。

かなん・カウンター席 一方の麺は平角麺タイプながら、ある程度の粘りも歯ごたえ感もあって、なかなかの出来だと思います。プリッとした生麺のような感じを求めるのは無理として、トラッドな茹で置きの麺としては割といい感じなので★4つ。正直、好みの生麺タイプが基準になりつつあるスケールなら★3つ半といった感じではあるのですが、それを★4つレベルに感じさせてくれるのは北部の底力かもしれません。そばと歴史と自然さえあれば、北部にはUSJも米軍基地も不要です。

 トッピングのソーキは、本ソーキと言い切れるタイプから少し軟骨ソーキ寄りかもしれません。骨ごと食べられる部分もありました。少しタイプが違うのでしょうか。味付けはダシとケンカすることなく調和しています。ただ、700円というお値段からするといささか麺のボリューム感が足りないような・・。あと50~100円安くていいのかなという気がします。観光地価格なのかもしれません。そんなわけで、総合で★3つです。

所在地:国頭郡本部町字浦崎200
定休日:日曜
営業時間:11:00~17:00(グルメサイトの情報による)
電話:0980-48-3039

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