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2017年12月14日木曜日

宜野湾市・伊波家・本ソーキそば

宜野湾市 いはやの 本ソーキそば  ■ 伊波家 ■
 「本ソーキそば」
  750円

 価格の満足度 ★★★★★
 麺の満足度  ★★★★★
 ダシの満足度 ★★★★☆
 総合     ★★★★★

 7月のそば家探訪ツアーは、台風で一日短縮の不完全燃焼で終わったこともあり、ようやくあまりこれまで訪れていない宜野湾方面に足を向けることにして、宜野湾の老舗(?)『伊波家』を訪れることにしました。地図を確認すると、国道330号線から北中城インターを経由するよりも、県道29号線を走った方がわかりやすそうな場所です。レンタカーにはカーナビが標準装備なので、どちらにしても問題はないのですが。

宜野湾市 いはや お店の外観 午前中に北部方面へ行ったあと、カーナビさんの言うとおり南下していると、「目的地付近に到着しました、案内を終了します」のアナウンスと同時に中城村界の道路標識が目に飛び込み、や、行き過ぎた!と慌てましたが、標識脇にある3階建ての建物前にそば幟が見えたので、標識を過ぎた先から建物横の空き地に曲がって入ると、そこが店舗の駐車場。正解でした。

 店内はかなり広く40~50人は入れそうですが、平日の午後2時近くでした何人か先客はいましたが、静かな午後という感じでした。インターチェンジ出入り口が近いので、お昼時にはかなり混雑するのかもしれません。壁に貼り出されている品書きを眺めると、そば以外にも「・・炒め」「・・煮付け」「・・汁」が並らび、沖縄の食堂の王道を行く風格が感じられます。もちろん狙いはそばですから、笑顔で注文を聞きに来たねーねースタッフに「本ソーキそば」の注文を伝えました。

宜野湾市 いはや 壁に貼り出されたメニュー 平日ランチタイムサービスとして、そば類の注文に限り、半ライス/いなり/じゅーしーのいずれか1品サービス、そう書かれて壁に貼り出されているで、ご飯類は必要ないと心の準備をしてたところ、注文のねーねー嬢、なぜかランチタイムサービスには全く触れず、おかしいなぁ~??と思えば、サービスは11時~14時のところ、お店の時計は14時を1~2分過ぎていたのでした。

 静かに時間が過ぎるお店の前を、車が時々走り抜けてゆくのが、入り口ドアの向こうに見えています。早い時期から寒さがやって来た今シーズンの冬、沖縄へ飛び立つ日もかなりの冷え込みだったのですが、こちら、寒い冬はどこ?という外の風景に、沖縄と本土の距離を実感してしまうのでした。

宜野湾市 いはや 店内のようす そして、この距離感覚こそ、占領下のままという沖縄の現実と、それを「ない」「それにはあたらない」ことにしたがる本土の距離なのだろう・・・数日前、米軍ヘリコプターのプラスチック製の部品が取り外し忘れで幼稚園に落下し、県が飛行停止を申し入れて抗議したにもかかわらず、ヘリはいつもと変わらず飛び続けている・・・ゆったりとした午後の時間の中で、ふと運転中に見たヘリを思い出して、そんなことを思ったのでした。

 「お待たせしました」

 「本ソーキそば」が運ばれてきました。ゴロッと大きな本ソーキが3個載って、麺もとてもおいしそうな感じがしたので、麺を最初に口に運びました。生麺ではないのですが、モチモチッとした食感があり噛み応えもしっかりして、少し縮れも入っているとてもいい平角麺です。麺はとても好きなタイプで★5つ満点ですね~。

 本ソーキは、もちろん骨離れは良く、穏やかな味付けはダシとよく調和していて、しかもこのお値段としてはボリュームもあり、満足度が高い本ソーキでした。ダシはバランス良い優等生という感じですが、可もなく不可もない・・という印象も拭いきれません。でも、これが食堂系そばの王道スタイルということになるのでしょう。ダシは★4つ。

宜野湾市 いはや お店の入り口付近 750円という価格設定は、本ソーキそばでこのボリュームならば全然高くないでしょうし、10年前の相場感でも本ソーキが650円前後だったことを思えば、大健闘価格と言っていいでしょう。総合的には「ぜひまた食べたい」レベルの★5つという印象でした。

 このあたりは、宜野湾市と北中城村の境界が県道29号線を何度も横切って複雑に入り組み、『伊波家』付近では宜野湾が北中城へ突き出して食い込んでいます。L字型の3階建てアパート1階の道路側部分にある『伊波家』の入り口には、宜野湾市の住居表示プレートが取り付けられていました。

所在地:宜野湾市野嵩1丁目50-6
定休日:木曜
営業時間:平日11:00~20:00
電話:098-892-0185

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